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【2023年版】製紙パルプ・印刷業界の就職偏差値ランキングを解説するぞ!!

【2023年版】製紙パルプ・印刷業界の就職偏差値ランキングを解説するぞ!!

製紙パルプ&印刷ということでこの2つの業界をセットで解説する。

この2つは似て非なる業界だが、両方を理解しておくことで、各業界をより深く理解することができる!!

管理人
「紙と印刷」がテーマだが、その歴史は非常に古く、太古の昔から我々の生活に身近なモノ&技術である!!

時代の変遷とともに、モノも技術も進化し、また世の中のニーズも変わりながら、現代に至っている。


しかしながら、近年は技術(デジタル化)が進化し過ぎて、紙と印刷がどんどん要らなくなってきている!!

管理人
おいおい、この業界大丈夫か!?と思う人も多いだろう

※実際、このブログを読んでいる読者の方も、パソコンかスマホで読んでいるはずだ!!

紙や印刷需要が世の中から減っていることは、いまや誰でも知っていることだが、ポイントは今後どうなんの?という点だ。

 

管理人
記事の中で詳しく説明するが、この業界は単なる「紙と印刷」では終わらない!!

意外と奥が深いので、個別企業の解説とあわせてよくよく理解いただきたい。

前置きはこれぐらいにして、まずは就職偏差値ランキングをご覧あれ!!

管理人
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製紙パルプ・印刷業界の就職偏差値ランキング

【65】 王子製紙
63 凸版印刷、大日本印刷
61 日本製紙、レンゴー
60 大王製紙
58 日本紙パルプ商事
56】 トッパン・フォームズ三菱製紙 北越製紙 
55 中越パルプ
50】 巴川製紙所  大昭和板紙
49 新生紙パルプ商事 トーモク 三島製紙
48 東海パルプ昭和パックス 特種製紙
47 三浦 亜細亜 紀州製紙 イムラ封筒
46 岡山製紙
45 東罐興産

管理人
まずは、これら業界の現状と将来性に触れた上で、主要企業を解説したい!!

製紙パルプ・印刷業界の現状

管理人
まず、最初に製紙パルプ業界からみてみよう!!

製紙パルプ業界の最新動向

「紙」というとコピー用紙などの単なる紙を真っ先に想像するが、業界的には大きく「紙」と「板紙」の2種類に分類することができる。

管理人
今後も記事の中でこの用語はよく出てくるので、違いを覚えておいてほしい!!
「紙」は新聞、雑誌、書籍、広告、コピー用紙、包装用紙、ティッシュ、トイレットペーパーなど
「板紙」は段ボール、紙コップ、紙皿など

「紙」と「板紙」の生産量を1990年から現在に至るまで、時系列でみたのが以下の表だ。


出所:日本製紙連合会

ご覧の通り「紙」の需要は近年、漸減が続いているが、板紙は増加傾向で推移している(2019年を除く)。

板紙が増加している背景には、アマゾンなどのECサイトの普及に伴い、家庭用段ボールの需要が増えているからだ。

管理人
新型コロナウイルスの巣ごもり需要で、アマゾンなどのECサイトの利用が急増していることから、2020年度は「板紙」生産量は爆上げ必須だ!!

今後はこの「板紙」市場を制する者が、この業界の勝者になるだろう!!

なお「紙」の中で足を引っ張っているのは、新聞と書籍である。

デジタル化がこれだけ進んでいるので、将来的な生産量の伸びは限りなくゼロに近いだろう。

一方で、トイレットペーパーやティッシュなどの生活用品の需要は伸びている。

2020年は、新型コロナウイルスの関係で買いだめなどが起こり、市場から商品が欠品するなど売れに売れまくっている。

紙コップや紙皿は、ここまで減少傾向が続いてきたが、世界規模で脱プラスティックが進んでおり、プラスティック製品から紙製品に切り替える流れが急速に進んでおり、幅広い分野で代替需要を獲得するチャンスがある!!

それから、視点を変えると全般的に紙の生産量が減るのは必ずしも悪いことではないと考える。

なぜか?

技術が進歩しているからである。

管理人
例えば、缶ビールを包装する段ボールを想像してほしい!!

段ボールを薄くしても強度が同じにできる技術などが開発されている。

こうなると、紙の資料量は減って当然だ。

大事なのは、生産量ではなく、どれだけ会社に利益をもたらしたか?という点である。

管理人
そういうわけで、生産量が減るのは、それだけ技術が進歩した証でもあり、いいたずらに悲観する必要はない!!

印刷業界の最新動向

続いて印刷業界にはいる。

印刷は主に以下の4分野に分類することができる。

出版印刷:書籍、雑誌の印刷

商業印刷:広告、チラシ、ポスターの印刷

パッケージ印刷:商品パッケージの印刷

事務用印刷:はがき、請求書の印刷

この中で「出版印刷」「商業印刷」は減少している。

管理人
出版印刷は電子書籍の影響で、商業印刷はネット広告がものすごい勢いで伸びていることから、需要が減るのは当然だ!!

この業界は2010年~2017年頃まで、国内市場5兆円を維持していたが、2018年から5兆円を割り込むなど苦戦している。

ここ20年間で見ても4割ほど市場が縮小している。

こうなると、やることは明確で、印刷事業を主軸に押し進めながらも事業の多角化を推進することと、海外展開を行うしかない。

管理人
そうはいうものの、それができるのは資金力とノウハウのある大手に限定される!!

この業界には中小企業が多数存在するが、特定分野に強みをもつなど、何かしらの強みがない会社は、どんどん淘汰されている。

製紙・パルプ、印刷業界の平均年収

製紙パルプ業界の平均年収は約569万円、印刷業界の平均年収は約518万円となっている。

業界の年収については、全体平均よりも少し高いといったところで、業界トップの大手企業でも年収がめちゃくちゃ高いということはない。

それもそうで、この業界は薄利多売なため、効率よく稼ぐといったビジネスモデルではなく、コツコツと小さな利益を積み上げるという方式だ。

ただし、業界トップの大手企業は、圧倒的なシェアを保有しており、倒産リスクが限りなくゼロに近い。

管理人
会社のネームバリューもあるため、人気は高い難関企業だ!!

紙・パルプ業界なら、レンゴー、日本製紙、印刷業界なら大日本印刷、凸版印刷、NISSHAといった会社の年収が高いが、それでも平均600万~700万台のレンジに収まるため、圧倒的に突出しているというわけではない。

個別企業の詳細については、次のコラムで解説したい。

就職偏差値上位ランクの企業について

まず最初に、製紙パルプ業界の上位企業を説明した上で、印刷業界の上位企業を説明したい。

製紙・パルプ業界の上位企業

王子製紙

売上高1兆5,509億円、当期純利益519億円で国内1位の会社。

日本製紙と国内2強の双璧をなす会社で、紙2位、板紙1位。

管理人
海外事業にも力をいれており、今では3割以上を海外で売り上げる!!


出所:王子製紙 統合報告書

主な事業は以下の①~④で構成されている。

管理人
業界2位の日本製紙と異なり、王子製紙は一つの事業に売上が集中しておらず、各事業のバランスが良いのが特徴!!

 

順番にみていこう。

①産業資材・生活消費財ビジネス:板紙、ダンボール、パッケージング、ティッシュ、紙おむつなどで売上高の32.7%を占める。

ティッシュやトイレットペーパーの家庭用品は、ネピアが有名だ。


その他、高品質の紙おむつが海外(主に東南アジア)でバカ売れしている。

売れすぎたので、マレーシアで生産能力強化とインドネシアに生産工場を設立した。

中国も有力市場だが、国内からの輸出で供給している。

②機能材ビジネス:特殊紙、感熱紙、粘着事業、フィルム事業 などで売上高の12.3%を占める。

従来のガラスペーパーに耐熱性を 付加した「耐熱ガラスペーパー」等の高機能・高付加価値製品を開発・提供している。

管理人
ベースは紙製品の製造で培われたコア技術がベースになっており、三菱製紙とも業務提携し、生産体制を拡大している

③資材環境ビジネス:木材・パルプ事業、エネルギー関連事業などで売上高の17.9%を占める。

④印刷情報メディアビジネス:新聞用紙、印刷出版用紙、情報用紙などで売上高の16.6%を占める。

平均年収836万円(平均43.9歳)もホールディング年収のため参考まで。

日本製紙

売上高1兆687億円、当期純利益マイナス352億円で国内2位の会社。

国内で紙1位、板紙3位の会社。

管理人
主な事業は、紙・板紙、生活関連、エネルギー、木材・建材などの5分野から成る

①紙・板紙事業が売上高の69.1%を占める。

※王子製紙と比べて、圧倒的にこの事業の割合が高い。

 

管理人
売上高の2/3が紙(洋紙)を占めるが、洋紙の需要の落ち込みは想像より非常に早く、同社の足を引っ張っている!!

段ボールの需要はアマゾンなどのECサイトの普及により伸びていることを述べたが、日本製紙はいまいちその需要をつかみ切れていない。

2020年の決算では値上げ(10%~20%)などの効果もあり、業績は黒字に転換している。

②生活関連事業が、売上高の18.9%を占める。飲料のパッケージや、家庭紙の「クリネックス」「スコッティ」、大人用の紙おむつなどを製造販売している。

③エネルギー事業(バイオマス発電など)が3.4%、④木材・建材・土木建設関連事業が5.6%、その他が3.0%と続いている。

平均年収は663万円(平均42.0歳)

レンゴー

売上高6,531億円、当期純利益171億円で国内3位の会社

レンゴーは段ボールに特化した強みを持つ会社で、アマゾンなどのECサイトの普及による段ボール需要を大きくつかみ、売り上げは右肩上がりで成長している。

2019年度は前年度比48.1%増という大幅な増益で、2020年度も同38.4%増と2年連続の大幅増益を見込んでいる。

管理人
板紙生産から段ボール製品まで一貫生産を行っており、段ボール加工では国内トップレベルだ!!

近年はM&Aにも力を入れており、このままいくと、日本製紙を追い抜き業界2位になる日も近いか!?

平均年収は718万円(平均39.8歳)

大王製紙

売上高5,338億円、当期純利益47億円

デジタル化の流れで印刷用紙の需要が減り、洋紙の販売数量は減ったが、トイレットペーパーやティッシュが好調。

紙3位、板紙4位で家庭紙「エリエール」のシェアは国内トップレベル。

管理人
コロナウイルスの影響で、ティッシュやトイレットペーパーは市場から完全に姿を消すなど、バカ売れした

同社は、家庭紙で国内シェアトップレベルということで、2019年度の利益は前年の約4倍の191億円を達成。

平均年収は608万円(平均41.2歳)

管理人
続いて印刷業界の上位企業をみてみよう!!

印刷業界の上位企業

大日本印刷(DNP)

売上高1兆4015億円、当期純利益マイナス356億円。

赤字の要因は過去に製造した壁紙製品の一部に不具合が生じ、補修対策費用として750億円を特別損失として計上したため。

※2015年~2018年の当期純利益は200億円~300億円で推移。

管理人
大日本印刷は、凸版印刷と双璧をなす印刷業界のトップ企業であり、2社で国内シェアの75%を保有している!!

国内に存在する数多くの印刷会社は、この2社の子会社か、グループ会社となっており、業界内では圧倒的な存在感。

先ほども述べたが、昔からの印刷業だけをしているだけでは完全にじり貧なので、様々な事業に手をだし、多角化している。

この会社のメインは印刷事業で、①情報コミュニケーション、②生活・産業部門、③エレクトロニクス部門の3つで構成されている。


出所:大日本印刷 統合報告書

次に利益を見てみよう。

利益のデータは非常に興味深く、エレクトロニクス部門が儲かる商売であることがわかる。

管理人
そう、エレクトロニクス部門は同社にとって非常に重要な部門なのである!!

その他、重点事業として、情報コミュニケーション部門では、 キャッシュレス化を背景に拡大しているICカード事業や決済サービスや、企業の業務を代行するBPO事業を拡大させている。

情報コミュニケーション部門の強み

✔ICカード関連事業:国内全体、国内金融市場でトップ

写真プリント用昇華型熱転写記録材:全世界でトップ

生活・産業部門では、ペットボトルや食品メーカーなどの商品パッケージなどを取り扱う。

例えば、ポテトチップスには紙ではなくフィルムに印刷をするが、それだって立派な印刷だ。

生活産業部門の強み

PETボトル用無菌充填システム:  国内のPETボトル製造量でトップ

建装材:国内市場で床材・鋼板がトップ

リチウムイオン電池用バッテリーパウチ:全世界でトップ

エレクトロニクス部門では、液晶カラーフィルターや半導体用フォトマスクなどを取り扱う。

エレクトロニクス部門の強み

ディスプレイ用光学フィルム:全世界でトップ

有機ELディスプレイ製造用メタルマスク:全世界でトップ

管理人
こうしてみると、単なる印刷会社という領域をはるかに超えており、技術✖アイデア✖ノウハウの掛け合わせで、なんでもできてしまう!!

まさにオーダーメイドの物づくり企業といえよう!!

ここがこの会社の強みでもあるが、不採算事業も多いので、儲かる事業を見つけたらそれに集中して資源配分ができるようにするのがポイントだ。

 

管理人
また海外場にも力を入れている!!

グループ全体の海外売上高は、 2,383億で売上高の17.0%を占める。

その内インドネシア、台湾を含むアジア地域が1,620億円、米国やフランス等が763億円を占める。

同社の年収は722万円(42.2歳)で、完全に年功序列の世界。

管理人
昔は営業の大日本と言われたが、最近は技術力もレベルアップしている。職場にはまじめでプライドの高い人が多い。

凸版印刷と大日本印刷でほぼ、この業界は構成されているので、仕事は比較的まったり。

凸版印刷

売上高1兆4647億円、当期純利益410億円で大日本印刷とともにこの業界の双璧をなす会社。

大日本印刷については、既に書いたが、正直言って、両社の違いを見つけるのは非常に難しい。

管理人
売上高、利益、事業内容、構成比率などどれをとっても非常に似通っているのだ!!

売上高海外比率も18.4%と大日本印刷の17%という数字と非常に近い。

 

管理人
それでも一応、凸版印刷の事業内容を以下に、ご紹介しておく!!


出所:凸版印刷 統合レポート

あえて大日本印刷との違いを言うならば、上記の表からわかるように「エレクトロニクス事業分野」ではそれほど儲けていないことだ。

「情報コミュニケーション事業」の売上高と利益が全体の半分以上を占めることからも、凸版印刷の方がより純粋に印刷に特化した会社といえるだろう。

管理人
なので、本来の印刷事業を重視したい人は凸版印刷を、新規事業をガンガン押し進めて会社の利益に貢献したい人は、大日本印刷を目指すとよい!!

本来ならば、両社は合併してもよさそうな感じもするが、独占禁止法の関係もあり、そうはいかない。

いぜれにせよ、ライバルがいるおかげで、競争意識と、技術の進化につながっていることは間違いない。

凸版印刷の平均年収は、663万円(平均42.3歳)と年収は、大日本印刷の方が60万円ほど高い。

まとめ

製紙パルプ業界は、印刷用の紙事業は完全にじり貧だが、アマゾンなどのECサイトの普及に伴う、段ボール需要の拡大と、新型コロナウイルスによる家庭紙(ティッシュ・トイレットペーパーなど)の需要増により、業界全体は非常に好調に推移している。

長期的な目で見ても、脱プラスティックということで、紙の代替製品にも需要が集まるだろう。

印刷業界は、印刷事業はじり貧だが、多角化と海外への販路拡大により、なんとか事業を拡大させている状況だ。

いずれにせよ、いつまでも昔のビジネスモデルにしがみつくだけでは市場から淘汰されるのは必須である。

イノベーティブな思考を持つ、チャレンジ精神が旺盛な人財を採用し、巻き返しを図りたいところだ。

管理人
最後に繰り返しになるが、この業界を真剣に目指す人は、以下のエージェントの活用が必須になる!!

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