【永久保存版】金融業界・メガバンク銀行員の出世コースと配属部署をランキング形式で説明するぞ!!
※タイトルはメガバンクとなっているが、ノンメガバンク・地方銀行にも共通する内容が多いので、参考にして頂きたい。
社員数は三菱東京UFJ銀行が、約84,000人、三井住友銀行が約46,000人、みずほ銀行が約38,000人と日本国内でも屈指の大企業だ!!
高給取りであること、お堅いイメージから人気の就職先となっている一方、入行3年以内の離職率3割、5年以内の離職率5割と高い水準になっている。
メガバンクは屈指の競争社会である!!
離職率が高い理由を挙げればきりがないが、理由のひとつとして「社内競争の厳しさ」が挙げられる!!
実際に働いたことのある人なら分かると思うが、社内の雰囲気は、宗教に近く、とにかく競争、勝利、出世!!というように、若手時代からメガバンク独自の洗脳教育をうけて育成される。
とにもかくにも、メガバンクは日本屈指のエリートが集まる集団でもあり、その中で出世競争に勝利し続けることは並大抵のことではない。
知能(腹黒さ)、精神力、体力の全てを総動員する必要があり、入社した早い段階で「向き・不向き」がハッキリする仕事でもある!!
初期配属でほぼ運命が決定
メガバンクの採用人数は、アベノミクス相場で経済が息を吹き返し始めた2012年頃から採用人数を増やしている。
2016年には3行合計で約5,000人を採用していたが、以降は採用人数を減らし、2020年では、3行合計で約2,000人と、2016年の半分以下にまで減少してしまった。
初期配属が出世競争のスタート地点!!
そんなメガバンク新入行員に突き付けられる、最初の出世競争は、初期配属である。
この両方を総合的に評価したうえで、初期配属地を決定するのだが、この初期配属地には、会社の期待度が反映されており、その後のキャリアについても重要な意味を持つ。
学歴で最優遇されるのは、東大、京大、一橋、旧帝大などで、その次に早慶 ⇒ MARCH/関関同立の順番。
リーマンショック前までは「学歴」の評価比重が高かったが、最近は「採用面接時の評価」が徐々に高くなりつつある。
それでも、学歴はメガバンクの中で重要視される項目の一つで、銀行員人生の最後まで大きな意味を持つ。
なお、メガバンク銀行員の出世を考えた時に、重要な点は「何歳で本店に異動になったか」ということが挙げられる。
※もちろん、本店を経由せずに支店で、順調に出世を重ねる人もいる。
出世しやすい初期配属支店ランキング
Sランク:丸の内、銀座など本店周辺
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↑3年以内に本店異動の可能性が高い
Aランク:東京23区内の主要駅、大阪中核、名古屋中核
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↑5~8年以内に本店異動の可能性が高い
Bランク:神奈川中核、兵庫中核、京都中核
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↑10年以内に本店異動の可能性が高い
Cランク:千葉中核、博多中核、その他・地方の中核都市
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↑運が良ければ10年以内に本店異動ができるかも
Dランク:郊外エリア&地方の名もなき支店
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↑逆転するのは至難の業
まず、ランキングの見方だが、上位の支店に行けば行くほど、取引規模が大きく、かつ本店に近いため、実力のある支店長が統括している。
また、先輩もエリート社員が多く、後々の社内人脈で有利に働くことも多く、どうしても出世には有利に働きやすい。
Sランク支店に配属された場合、重要なことは、周囲に上手く溶け込み、仕事をそつなくこなすことである。
なぜかというと、配属の段階で、ある程度、どの社員がどのタイミングで本店に行くか、予め決まっているからだ(これは人事部と有力支店の上司の間では密約の様に決められている)。
よほど、上司から嫌われたり、ひどい営業成績にならない限り、順当に行くと、本店に異動になることが運命づけられている。
逆に、最初から、次は本社に異動になることが決まっていない人は、がむしゃらに頑張る必要がある。
銀行員の場合は、実績だけではなく、いかに上司に引き上げてもらえるかが重要なポイントになるので、営業成績と同じくらい、上司から良い印象を得る必要がある。
メガバンクの退職者には、このあたり(自分の銀行内における立ち位置)の事情を悟り、辞めていく人も多い。
そういう訳で、初期配属というのは非常に大きな意味があるのだ!!
1回目の人事異動
Sランク(丸の内、銀座など本店周辺)、Aランク支店(東京23区内の主要駅、大阪中核、名古屋中核)配属の人の中から、初めての人事異動で本店異動になる人が現れる。
本店組は、本当にエリート揃いなので、そう簡単に勝たせてもらえないし、ここで失敗すると、支店に逆戻りということもあるので、Sランク&Aランク組は、ここがキャリアの中での一番の鬼門になる。
本店に行ったら行ったで、本店内のヒエラルキーも存在するので、これまた厄介だ。
本店でも出世しやすい部署ランキング
Sランク:人事部、経営戦略部、融資審査部、省庁出向
S’ランク:本店営業部、投資部門、秘書室、広報、総務部
Aランク:海外支店、市場業務関連、労働組合、
ここに記載した部署までに到達できる人間は、全行員の中でも数%にも満たない、まさに難関中の難関部署である。
商業銀行のビジネスモデルにおける生命線は、「融資した金を回収できるかどうか!?」の一言に尽きる。
なので、上記にあげたようなリスク管理系の部署は、銀行のビジネスの中枢を担う部署といっても過言ではなく、社内における重要度は非常に高い。
初めての人事異動で本店勤務にならなかった場合
一方、初めての人事異動で本社に異動にならなかった人は、引き続き支店で実績を上げ続ける必要がある。
しかしながら、同期の95%以上は、まだまだ支店勤務なので、焦る必要は全くなく、着実に実績を積み重ねながら、融資額の多い中核支店に異動することを考えるのが得策だ。
30歳頃までに勝負が決まる
先に述べた通り、早い人だと 26~7歳で本社に異動になり、そのまま出世街道をひた走る。
一方、何度かの中核支店勤務を経て30歳頃に本店に異動になるパターンがある。
ここまで本店に異動することが出世の最短コースであることを強調してきたが、場合によっては中核支店などで着実に実績を積み重ね、3~4回目の異動あたりで本社に異動することも、長い目で見ると、悪いことではない。
一度「×」が付いてしまうと、本社内のメンバーからの印象も良くなく、想像以上にダメージが大きいため、敗者復活は至難だ!!
上記のようなパターンを回避するためにも、中核支店を2~3店異動し、着実に実力を伸ばしたうえで、本店に異動した方が、その後のキャリアは順調にいくケースが多い。
出世のために知っておくべきルール
ここまで「業務実績」に照準を当ててきたが、メガバンク銀行員の出世を考えた場合、もう一つ覚えておきたい、大切なルールがある。
つまり、あなたが新入社員の時点で100点が与えられる。
そこでミスをすると、マイナス2点、マイナス5点という風に、減点方式であなたの持ち点が減っていく仕組みになっている。
仕事でのミスは当然、減点の対象になるし、社員の性格からプライベートまで対象範囲は広い。
一般的に、この情報を人事部に連絡するのは管理職からのルートが主になるので、やはり管理職との関係は良好にしておいた方が良い。
ただし、連絡する管理職も、「減点内容について」あることないこと適当に書くことは出来ないため、人事部に報告する時は、かならず根拠(証拠)とセットで提出することになっている。
こういう風土が銀行にはあるので、風通しがわるく、高い離職率にもつながっていると筆者は考える。
いずれにせよ、ここまでをまとめると、仕事は着実にこなし、品行方正で組織に協力的、且つ頭の良い人間が銀行が銀行で出世する人間のロールモデルになる。
メガバンク銀行員の出世と年収
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行の中での給与水準は、以下の構図。
なお、福利厚生制度として、独身寮、社宅が用意されているが、これは全国転勤の多い銀行員の宿命でもあり、社宅を用意するのは当然である。
※逆に、全国転勤がるにも関わらず、住宅支援をしない方がおかしい。
新入社員~25歳くらいの年収
450万円~500万円台前半で推移(額面ベース)
✔ここまでの年収は特に高いという訳でもなく、メーカーなどと同水準。
✔年功序列のため、同期間格差はほとんどなく、横一線で昇給する。
✔この時点の離職率は、同期の内3割ほどと一番辞めやすい時期。
✔この時に辞めると「銀行員の給料は実は安い」というイメージを持って辞めることになる。
25歳~30歳くらいの年収
500万円台後半からは600万円程度で推移(額面ベース)
✔このあたりまで、同期とは横一線で、年収は増える。
✔30歳を境に昇進する人、しない人が出てくる。
✔20代後半で支店長代理(係長レベル)に昇進できれば、年収が一気に増えるが、ここに到達するまでに、7割ほどの同期が退職する。
✔支店長代理に昇進できれば、年収は900万円ほどに増える。
✔30歳までは、ほとんど同期と横一線だが、30歳以降は、出世に伴い、年収が大きく変わってくる。
35歳~40歳くらいの年収
✔30代の半ば迄に、出世できるかどうか確定する。
✔速い人であれば30代後半で課長職になるひともいる。
✔どの支店の課長職であるかが重要。支店ヒエラルキーの上位にいればいるほど、その後の出世は有利に働く。
✔支店の課長職の年収は1200万円ほどに到達する。
45歳~50歳くらいの年収
✔順調にいくと、45歳頃に副支店長、支店長と昇進する。
✔支店長の年収は1800万円ほどに到達する。
✔ここまでくると、次のポジションは執行役員になるが、執行役員になれるのは全行員の1%以下。
✔現実的には、なるべく待遇の良い出向先を確保することが重要になる。
メガバンクからの出向
50歳を過ぎたあたりから、出向するひとがチラホラと出始めるが、出向先によって今後10年間の状況が大きく左右される。
一般的に、出向先での年収は、メガバンク支店長時代の半分でもあれば良いと言われているが、単に年収だけではなく、出向先の勤務地、社風、業界など、様々な要素がある。どの出向先になるかは、上層部との関係も多分に含みながら決定される。
とはいえ、出向先の会社でも、活躍する人はたくさんいるし、銀行という狭い世界ではない新しい世界が、性格に合う人もいるので、逆に良かったというケースもある。
以上、みてきたように、メガバンク銀行員の人生は、常に社内のライバルとの闘い、自分の居場所探しといったことがメインになる。
※本来は社外との競争に注力すべきだが「半沢直樹」のように社内(グループ含め)でゴタゴタするのが大好きな人が多い!!
やる気のある新人ほど、こういう現実とのギャップに嫌気がさして辞めていく。
それでも、メガバンクに入行したい人は多く、毎年同じ現象が繰り返されることになる。
メガバンク銀行員の将来性
「銀行」という今のビジネスモデル(風土含め)がこのまま続く限り、メガバンク銀行員の将来性は極めて低いと言わざるを得ない。
この記事をご覧の方は、ご承知だと思うが、AIやIoTの普及で、メガバンクのみならず、銀行業務の92%が今後10年間で不要になると言われている。
銀行には、人間がやるよりコンピューターがやった方が確実でミスのない仕事(窓口受付、書類のチェック、資産運用、融資、与信管理)が数多くあるため、せっかく入行しても社内失業をする人、リストラの候補に挙げられる人はこれから、たくさん出てくるに違いない。
リストラ&支店の統廃合が加速
2020年4月末に、三菱UFJ銀行が従来計画の6000人に2000人を追加した計8000人のリストラ計画を発表したが、今後、他行も同様に、リストラ人数の積み増しに踏みこむ可能性は高いし、支店の統廃合も一気に加速している。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は20日、2023年度までに三菱UFJ銀行の店舗数を約180店減らす方針を明らかにした。従来は17年度末の515店舗から2割にあたる約100店を減らす計画だったが、削減率を35%に積み増す。海外の規制への対応や構造改革に向けた先行投資がかさむ中、一層の経費削減が必要と判断した。出所:日本経済新聞
銀行が、新しいビジネスモデルに転換するといっても、実情はそんなに簡単な話ではなく、思った以上に根深い問題だと筆者は考える。
ただし、唯一の救いは転職市場における銀行員の地位が高いことにある。
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顧客の与信管理と同様に、銀行員という自分の立ち位置に対する「リスク管理」もしっかりとしておく必要があるだろう。
もし、メガバンクの出世競争、風通しの悪い風土に嫌気がさし、次のステップを考えている人は、とりあえず転職エージェントに登録することをおすすめする。
自分を必要としてくれる会社が世の中にこんなにあるんだ・・・と知ることで少しでも気持ちが楽になるはずだ。
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無料でサービスを受けられるのも嬉しい点だ。
銀行員で精神を病む人が多いので、エージェントを紹介したが、できることなら出世コースに乗り、役員・頭取を目指してほしい!!
みんなの健闘を祈る!!
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