【永久保存版】食品・飲料メーカーTOP50社の平均年収ランキングを徹底解説するぞ!!
食品・飲料メーカーは就職・転職人気ランキングでも上位にランクインする業界だ。
年収という観点では、とびぬけて高い業界ではないが、ワークライフバランスがしっかりしており、バランスの良い働き方が期待できる。
離職率が低いのも特徴で、一度就職すると安心して定年まで働けるのがこの業界の良いところ。
✓食品業界の平均年収は40歳時点で631万円
✓飲料・乳業・酒類の平均年収は40歳時点で814万円
※トップ企業は年収1000万円を超える一方、この業界には中小企業も含め、数多くの会社が存在するので、平均でみると上記の水準になる。
食品・飲料メーカーの特徴
✓CMをバンバン放送したり、実際の商品が身近なので、会社の知名度が高い
✓不況に強く、コロナ禍でも巣ごもり需要を旺盛に取り込んでいる
✓売上高は毎年ほぼ同じ水準で推移(大型M&Aがある場合はその限りではない)
✓Top企業を除き、主戦場が国内のため、グローバル化に対応できていない
✓国内メインで商売をしてきたので商習慣は古い
✓ブランド力のあるメーカーほど営業は楽(勝手に売れる)
✓文系内定者の9割以上は営業に配属、内定は日東駒専以上でOK
✓体育会系が有利、内定者の3割程度は体育会(ただし出世は難しい)
✓採用面接では「愛社精神」が重要
✓福利厚生はよい(特に住宅と営業日当)詳細は以下の記事を参照
✓上位企業の倍率は500倍~1000倍以上、コネもいまだに存在する
その他、さらに詳しく知りたい人は以下の記事を参照してほしい。 【2023年版】食品・ビール・飲料メーカーの就職偏差値ランキング&年収を解説するぞ!! この記事では、食品メーカーを志望…
食品・飲料メーカーTOP50社の平均年収ランキング
まずはTOP10をご紹介するのでご覧いただきたい。
食品・飲料メーカー:1位~10位
注意:HD(ホールディングス)は持ち株会社の年収なので参考情報
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 |
1 | アサヒグループ HD | 1,250 | 155 | 45.7 |
2 | サントリー食品インターナショナル | 1,032 | 522 | 40.9 |
3 | 明治 HD | 1,019 | 54 | 44.1 |
4 | 不二製油グループ本社 | 957 | 150 | 43.9 |
5 | 味の素 | 955 | 3,401 | 43.9 |
6 | キリン HD | 894 | 1,070 | 42.9 |
7 | コカ・コーラボトラーズジャパン HD | 885 | – | 43.9 |
8 | 日清製粉グループ本社 | 873 | 342 | 42.3 |
9 | 日本たばこ産業 | 855 | 7,464 | 43 |
10 | 日本ハム | 841 | 1,284 | 41.1 |
出所:有価証券報告書
食品業界という大枠の中にも、酒類、飲料、調味料、加工食品、食肉など細かいカテゴリーに分類されるが、ここに登場する会社はいずれもカテゴリー内トップクラスの会社ばかりである。
高い市場シェア、資金力、製品開発力、営業力、どれをとっても一級品の会社が多く、総合力では圧倒的な存在!!
食品業界は、他の業界と比べると比較的市場環境の変化が少ないため、一度大量のシェアを確保してしまえば、そのあと余程の不祥事を起こさない限り、地位は安泰だ。
なお、実際の平均年収は、大卒管理職の場合、平均相場よりも200万以上は高くなる。
味の素を例にとると、平均年収は955万円(43.9歳)だが、管理職だと1150万円~1200万円の水準になる。
※アサヒ、サントリー、キリン、日本たばこ産業もこれくらいもらえる。
海外勤務の年収について詳しく知りたい人は、この記事を参照してほしい。 【海外勤務】海外駐在員の給与・年収を元駐在員が全て暴露します! グローバル化により日本企業の海外進出が盛んになってきまし…
各社の解説
✓3位の明治HDは、健康ブームで業績絶好調。ここ5年間、安定して当期純利益600億円台をキープ。実際の平均年収は800万円ほどなので注意
✓5位の味の素は、調味料首位の会社で、昔から海外展開をしており、売上の半分以上を海外で稼ぐグローバルカンパニー
✓8位の日本製粉は、製粉業界最大手。国内シェアの約半分を保有する圧倒的な存在。ちなみに、日清食品とは一切関係がない
✓9位の日本たばこ産業(JT)は、海外企業の買収(M&A)で成長。今やスイスに海外本社を置き、世界120か国以上で事業展開をする超グローバル企業
✓1位のアサヒ、2位のサントリー、6位のキリンも日本たばこ産業(JT)に続けとM&Aに積極投資をしたが、キリンは大失敗
食品・飲料メーカー:10位~20位
続いて10位~20位の企業をご確認いただきたい。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 |
11 | ダイドーグループ HD | 830 | 21 | 41.2 |
12 | ハウス食品グループ本社 | 811 | 302 | 42.1 |
13 | 江崎グリコ | 796 | 1,525 | 43.4 |
14 | キッコーマン | 796 | 473 | 42.8 |
15 | 日清食品 HD | 786 | 724 | 40 |
16 | 森永製菓 | 783 | 1,414 | 42.4 |
17 | ヤクルト本社 | 779 | 2,882 | 42.1 |
18 | 宝 HD | 774 | 183 | 48.5 |
19 | カゴメ | 767 | 1,611 | 41.2 |
20 | 永谷園 HD | 763 | 118 | 42.8 |
✓13位の江崎グリコは、明治に次ぐ、菓子2番手の会社。ブランド価値を最大限に高めるTVCMが売りで、マーケティング力が強力な会社
✓14位のキッコーマンは地味に見えるかもしれないが、食品メーカーの中では超難関企業に位置し、売上高の6割を海外で稼ぎ出すグローバル企業
✓15位の日清食品は即席めんカテゴリで首位の会社。マーケティング力がめちゃくちゃ強い会社で、採用ではちょっと変わった人が好まれる傾向がある
✓16位の森永製菓は、製菓会社の中でも地味な会社。あんまり革新的な印象はないが、昔からある商品をひたすら売り続けている。それでこれだけ給料がもらえるので、ある意味すごい
✓17位のヤクルトは、ブランド名がそのまま会社名になった会社。最近の健康ブームでヤクルトは世界中で売れに売れている。それにしても、ヤクルトは値段が高い(利益率が高い)
✓19位のカゴメは、名古屋が本社の会社。ひたすらトマト、野菜を軸にここまで事業を大きくしたのは素晴らしい。健康ブームもあり、業績は堅調に推移
食品・飲料メーカー:20位~30位
続いて20位~30位の企業をご確認いただきたい。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 |
21 | サッポロ HD | 759 | 305 | 46.4 |
22 | ヨシムラ・フード・ HD | 754 | 20 | 45.1 |
23 | 日新製糖 | 751 | 234 | 44.8 |
24 | 日清オイリオグループ | 750 | 1,196 | 42.4 |
25 | B-Rサーティワン アイスクリーム | 746 | 221 | 41.8 |
26 | 森永乳業 | 744 | 3,340 | 38.5 |
27 | 理研ビタミン | 737 | 934 | 39.2 |
28 | フジ日本精糖 | 733 | 58 | 43.1 |
29 | 日本製粉(ニップン) | 725 | 1,025 | 40.1 |
30 | 三井製糖 | 725 | 351 | 41.6 |
✓21位のサッポロビールは、酒類を軸に事業展開する非上場会社。海外事業は一応やってはいるが、最大手と比べると、ほそぼそといった感じ
✓23位の日本精糖は売上の9割以上を、砂糖の精製販売が占める。カップ印のマークが特徴で国内シェアの24%を誇る安定感のある会社
✓24位の日清オイリオグループは、家庭用食用油で国内シェア首位級の会社。ちなみに、日清食品、日清製粉とは一切関係はない
✓26位の森永乳業は、乳業・乳製品で首位レベルの会社。明治HD、ヤクルトと比べると利益率が低く、その分が年収に反映されている
✓27位の理研ビタミンは、理化学研究所を起源に持つ会社で、オリジナルの技術を活用し家庭用食品などを開発している。マーケティング力の弱さが課題
✓29位の日本製粉は、社名を「ニップン」に変更、日清製粉に次ぐ業界2位。製粉業界のシェア24%を保有
✓30位の三井製糖は、製糖業界1位の会社。スープン印のマークが特徴で国内シェアの3割を誇る。2021年4月に大日本明治製糖と経営統合の予定
食品・飲料メーカー:30位~40位
続いて30位~40位の企業をご確認いただきたい。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 |
31 | プリマハム | 725 | 1,059 | 43.2 |
32 | 伊藤ハム米久 HD | 725 | 243 | 43.4 |
33 | J-オイルミルズ | 725 | 1,031 | 43.7 |
34 | 東洋精糖 | 719 | 61 | 43.7 |
35 | カルビー | 719 | 1,765 | 40.3 |
36 | 雪印メグミルク | 712 | 3,144 | 40 |
37 | ニチレイ | 711 | 202 | 45.1 |
38 | わらべや日洋 HD | 690 | 35 | 43.4 |
39 | オエノン HD | 687 | 46 | – |
40 | 日本食品化工 | 684 | 436 | 40.8 |
✓31位のプリマハムは、伊藤忠商事系列で業界3位の会社。コンビニ向けの総菜などが強い
✓32位の伊藤ハム米久HDは、業界2位の会社で、業務用に強い。2016年に伊藤ハムと米久が経営統合してできた会社
✓33位のJ-オイルミルズは、製油業界トップクラスのメーカーで業務用油脂のシェア41%を保有。味の素製油、ホーネンコーポレーション、吉原製油の3社が統合してできた会社
✓36位の雪印メグミルクは、雪印とメグミルクが経営統合してできた会社。バター(31%)、マーガリン(36%)、チーズ(16%)、スキムミルク(49%)で市場シェア1位を保有
✓37位のニチレイは、日本で初めて冷凍食品を作った会社で、冷凍食品シェアの15.8%を保有する会社。海外の売上比率は14~15%ほど
✓40位の日本食品化工は、三菱商事のグループ会社で、トウモロコシを加工して「澱粉」や「糖化製品」などを製造・販売している会社
食品・飲料メーカー:40位~50位
続いて40位~50位の企業をご確認いただきたい。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 |
41 | 昭和産業 | 679 | 1,202 | 39.3 |
42 | 寿スピリッツ | 676 | 6 | 44.5 |
43 | エバラ食品工業 | 675 | 532 | 40.9 |
44 | 太陽化学 | 665 | 547 | 44 |
45 | フィード・ワン | 662 | 514 | 39.3 |
46 | 塩水港精糖 | 661 | 50 | 41.8 |
47 | 日本甜菜製糖 | 659 | 588 | 43.9 |
48 | ミヨシ油脂 | 657 | 506 | 41.5 |
49 | カンロ | 650 | 578 | 38.5 |
50 | 丸大食品 | 633 | 915 | 44 |
✓41位の昭和産業は、小麦粉の製粉、食用油の製造、配合飼料の販売をしている会社。純利益はここ5年間60億円台で安定的に推移。
✓43位のエバラ食品工業は、「黄金の味」など焼肉のたれでシェア首位の調味料メーカー。CMをバンバン打つので、知名度が高い。
✓49位のカンロは山口県が発祥の地で、地元で有名なキャンディーメーカーとして全国展開。2012年に創業100年を迎えた老舗。平均年齢の割に年収は高い。
まとめ
以上、食品・飲料メーカーの上位50社の解説を行ったが、正直言ってTOP30位以内は超高倍率の激戦になることは間違いない。
が、しかし「名前を知っているから」「商品が大好きだから」という死ぬほど浅い理由で志望をしている人が多いのも事実で、きちんと企業研究など対策を行えている人は意外と少ないのが現実だ。
営業職で転職をする場合、未経験からでも応募が可能な会社が多く、銀行員、商社を筆頭に様々な業界の人が転職しているので、是非ともチャレンジをしてほしい。
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