【就職】食品メーカー社員が採用面接の裏側を全部暴露します!!
面接って聞くとやっぱり緊張しますよね。
特に志望度が高いとなおさらです。
何聞かれるんだろ?落ちたらどうしよう?考えれば考えるほど不安になります。
そんな不安を少しでも和らげるべく、私が面接官として採用面接をした時のお話をしたいと思います。
面接官と聞くと怖いイメージもあるかもしれませんが、相手はただの人間です(笑)
彼らが何を考えて面接をしているのかを理解をしてから面接にのぞむと、少しは不安な気持ちが解消されるのではないでしょうか。
1.面接の流れと面接官の属性
面接における一般的なフローは以下の通りです。
書類選考 ⇨ 適性試験 ⇨ 1次面接 ⇨ 2次面接 ⇨ 最終面接 ⇨ 内定
※場合によってはグループディスカッションを間に挟む
今日は採用面接に関する記事なので、1次面接から最終面接についてお話をしたいと思います。
まず、それぞれのステージにおける登場人物を確認しておきましょう。
1次面接でよく登場する人
現場リーダー、人事部の社員、場合によっては管理職
※基本は採用する職種に関連した部署の人(営業なら営業現場のリーダー)が担当する
2時面接でよく登場する人
現場の管理職(部長級)、人事の管理職(課長・部長)
最終面接でよく登場する人
社長、役員、人事部長
※大企業の場合は社長はめったに出てこない
ざっとこんなメンバーがそれぞれの面接官として登場します。
私はこの中で一次面接を対応したことがあります。
とここで・・・・。
私は人事部の社員ではありません!
なんで人事部じゃない人が面接をするのか?って思う人もいると思うので説明をしておきます。
いくら人事部と言えども、現場のことを全て把握しているわけではありません。
営業出身でそのあと人事部に異動になった人もいるでしょうが、採用した人と一緒に働くのは人事部ではなく現場の人たちです。
なので、私のような現場の人間が面接官として呼ばれるわけです。
ただ、当然現場の人は面接に関しては素人ですので、人事部にも同席してもらいながら、足りない点や聞き漏らした点を人事が質問するなどして、お互いに協力しながら面接にあたります。
ちなみに、面接の際は、あらかじめ採用基準というのが定められており、原則はそれに基づいて採点をします。
だけど、経験上の事をいうと・・・ここはどうしても人間です。
ぶっちゃけかなり個人的主観がはいります
コミュニケーション能力の有無という項目一つとっても、一応定義が書いてありますが、解釈の仕方はたくさんあるわけです。
究極、面接官がこいつはコミュニケーション能力があると思えばあるし、無いと思えば無いになります。
ですので、このあたりはなるべく人によってバラツキが起きないように、人事部にも同席してもらってバランスを取るようにします。
2.1次面接のチェックポイント
ちょっと前置きが長くなりましたが、一次面接でチェックするポイントをお伝えします。
正直細かいチェック項目がたくさんあるんですが、中でも特に大切なことを3ついいますね。
①本人のイメージと実際の業務にズレがないか
これがズレていたら早期離職につながります。あとはズレていること自体、調査不足です。本当に志望度が高い場合はしっかりと事前に調査をしてきているだろうという理解をしています。

このあたりの確認方法として、あえて知識を問う質問を投げかけたりします。完璧に正解する必要はありませんがおおよその事を把握しているかどうか、受け答えでご本人の理解度合いを測定できます。
②その職場で活躍できそうか
採用活動の目的は、その人が職場で活躍し、組織あるいはチームに利益をもたらすことです。そのためには、必要としている要求水準に達しているか。また職場の雰囲気とマッチしそうか等を角度を変えて色々質問します。

③話の筋が通っているか
これは本人が言っていることが、確からしいかを調べます。正直、口ではなんとでも言えますよね。
過去、現在、未来に向けて、その人の生き方、ものの考え方が一貫しているか、この会社でその人が希望する未来が描けるのか。いっていることには根拠があるのかなど。
これは本人も会社もちゃんと納得して働かないとお互いに不幸になりますので、曖昧さや矛盾した印象を面接官に残すのはよくありません。

これらのチェックを終えて、基準に達していたら2次選考に進んでもらいます。
この記事も参考にしてください
俺の転職活動塾!
入社倍率最難関の大手食品メーカーで勤務する管理人が、選考に勝ち上がるために一番大切な鉄則を丁寧に解説します。…
ちなみに、面接担当者の立場からすると、次の選考に進めるということは、とっても勇気のいる決断なんです。だって、この人は基準に達してるって判断して次の選考に進んでもらっている(推薦している)わけですから。
2次面接で、さらに偉い人が出てきて面接をした時に、色々とボロが出たりすると、君たちは1次面接担当者は何をしていたんだね?となる訳です(笑)
なので、こっちも真剣です。
まぁ、偉い人から怒られるのはいいんですけど、やっぱり自分が良いと思って通過させた人なので、上手くいかないと残念な気持ちになります。
だめだったかぁ〜。あの人受かってほしかったなぁ〜っていうことはいままで何度もありました。
3. 2次面接のチェックポイント
そんなこんなで、2次面接に進むわけですが、2次面接でのポイントは1次面接でチェックした内容に対して更に深くつっこみをいれたり、ほんとうに1次面接の面接官が下した評価は正しいか?という点で、会社の偉い人が多角的に再検証する場です。

なので、2次面接では1次面接と似たようなことを聞かれたっていう人がいると思いますけど、上記の意味合いでやってます。
あとは、2次になると、次は最終面接になるため、ほんとうにこの人はうちに来る気があるのか?という点もチェックします。
うちは第何希望?他に受けてるとこは?とか、他に内定持ってる場合は、辞退してでもうちにこれる?とかっていう質問をうけた経験はないですか?
これは一応、マニュアルにあるんで仕方なく聞く場合もあるんですが、この質問を結構しつこく、真剣に聞いてきた場合は、面接官はあなたに高評価を抱いていると思いますよ。
4.最終面接のチェックポイント
それでは次はいよいよ最終面接です。
ここでは会社の役員とかほんとに偉い人がでてきます。あくまで私個人の話ですが、一番対策が難しいのがこの最終面接だと思っています。
最終面接まで勝ち残っている時点で、内定の確率は既に高いんですが、最終面接では変化球のある質問が結構飛んできます。
というのが、役員のみなさんお忙しいので事前に選考のレクチャーとかをやるケースがほとんどないです。あとマニュアルに従うというよりは、ご自身の目で、その人その人を一人ずつ判断したいという方が多いです。
最終面接は面接官の個人差が激しいのでこうしたら良いというのは難しいんですが、ポイントはあなたの人間性と、会社に対する愛、そして入社意欲です。
特に、会社に対する愛ですが・・・大企業の社長、幹部は例外なく自分の会社のことを誇りに思っています(笑)
はっきりいって、今の若い人と比べ物にならないくらい会社のことを愛してるんですよ。
そりゃ、入社して会社のトップに上り詰めてますから、好きじゃないとできません。
やっぱそこに対して、ちゃんと答えてあげるのは高評価ですね。
なので第一希望じゃありません、とか他にも迷っているというのは、よほどあなたが、喉から手が出るほど欲しい人材でない限りは、確実なマイナス材料として影響します。
あとは、雑談など一見選考に関係ないような話をしたりましますが、そういうところからあなたの人間性を見ています。
この会社で働くイメージを想像しながら、活躍してくれそうかを確認しているのです。
5.最終面接の対策
最終面接はどんな角度から質問が来るかわからないのですが、私がおススメする方法は、IR情報をしっかり読み込むことです。

とくに会社トップのメッセージにはよく注意をしてください。あとは、数字関係がみんな好きです(売上高とか利益とかをしっかり調べておいてください)。
こういう情報を知っていると、会社の経営者って凄く喜びます(笑)
詳しくはこの記事も参照してください。
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新卒時代、食品メーカーで内定を量産した私の情報収集術を公開します。IR情報をマスターすると、一気にライバルより有利に立つ…
とまぁ、こんな感じで採用の現場にいる人達って、こんなことを考えながら面接に望んでいる訳です。
少なくとも面接官がどんな気持ちで面接をやっているかを理解すれば、少しは不安も和らぐし、具体的にどんなことを準備しておけば良いかが明確になるのではないでしょうか。
ご参考になったら幸いです。