女性管理職に求められることを男の視点から解説します!!
最近では企業のHPに「管理職に占める女性の割合」を掲載しているところもよく見かけます。
女性の管理職が増えることは、喜ばしいことである一方で、現場では様々な不安の声が聞こえているようです。
・子育てと仕事が両立できない。
・マネジメントスキルや経験値が自分にない。
・会社の目標達成のために管理職になった。
本人の希望と能力が伴い、管理職になっていれば良いのですが、そうでない場合は思わぬ離職につながってしまうケースもあります。
せっかく管理職としてキャリアアップしたんですから、職場ではイキイキ働きたいものです。
ちなみに、私は男性ですが20代の時と、30代でそれぞれ女性管理職の下で働いたことがあります。
また、現在も職場ではたくさんの女性管理職と仕事をすることがあります。
それらの経験を踏まえて、活躍している女性管理職に共通する特徴を解説したいと思います!
もし現在の自分の状況に、悩んだり不安に思う人がいたら参考にしてみて下さい。
自分の状況を周囲に説明する
あなたの職場は独身の人が多いですか?結婚して子供がいる人が多いですか?
もし、周りに独身者が多い場合は、あなたの状況をきちんと説明しておいた方が良いです。
特に、あなたが幼稚園・保育園に通う小さい子供がいる場合はなおさらです。
というのも、あなたが思う以上に、周りの人は想像力が働きません。
子供の幼稚園・保育園への送り迎え、お弁当の準備、行事の準備、習い事、さらには急な発熱など・・・実際にあなたが置かれている環境って、とても過酷な状況なんですが、周りにそれが十分伝わっていない可能性があります。
しかし、自分の口では言いにくいですよね・・・
きっと説明しても言い訳に聞こえるとか、理解されないとか、弱みを見せることになるんじゃないかとか・・・色々な考えが先行してしまいます。
でも、事実は事実で伝えておくべきです。
伝えるというと大げさに聞こえるかもしれませんが、日々の雑談の中で積極的に話すようにしてみて下さい。
そのうえで、これから記載する項目を積極的に実践してみましょう。
無駄を徹底的に排除する
あなたが、時短勤務や、急な休みを取らざるを得ない場合、誰かがその分をカバーする必要があります。
つまり、プラスαの業務が特定の人に追加で発生することになります。
ここで、大事なことは、常日頃から、プラスα分と同等、あるいはそれ以上の業務量をその人から減らしてあげるようにしましょう。
これは女性管理職だけの問題だけではなく、男性も含めた管理職全体に共通することですが、無駄な仕事、無駄な会議、優先度の低い仕事など、これらを一度、全て洗い出して、徹底的にチームから排除しましょう。
これまでと、同じようなやり方は、全て否定する覚悟が必要です。
このような姿勢をみせることで、あなたの急な不在で負担が増える人も嫌な気持ちになりませんし、あなたが考えていることを「あなたの行動」を通して理解してくれます。
無駄をなくすということは、まさに管理職であるあなたが一番最初に取り組むべき仕事なのです。
これを徹底することで、あなたも時短や急な休みを取りやすくなりますし、チームの人も効率的に仕事ができるようになります。
結果として、全体の業績が上がるはずです。
おそらく、仕事と子育てを両立している人は、マインドとして無駄が最も嫌いだと思います。
遠慮は不要です。このマインドを積極的に仕事に利用して、無駄を徹底的に排除しましょう!
チームメンバーに休みを取らせる
チームメンバーには、休みをバンバン取らせましょう。
休みが増えて、嬉しくない人はいません。
本当は有給を取りたいけど、周りの目がきになるとか、仕事が忙しいという思いで取れないでいるだけです。
休みを取りなさいと言っても、個人の裁量に任せると、絶対に遠慮して休みを取らない人が出てきます。
ですので、強制的にチームメンバーが休みを取る日を決めてしまいましょう。もちろん、事前変更はOKです。
休みを取ることを最優先に仕事を組むようにしてください。
どうやったらはやく帰れるか? スケジュール管理や、業務効率を徹底的に考えましょう。
去年こうしていたから、今年もこうすべきだ!は理由になりません。
去年こうしていたけど、それが不効率だったのであれば、もっと楽な方に変えましょう!
大切なことは目的を意識することです。
目的を追求するための、途中の不要なプロセスはガンガンそぎ落としましょう。
とにかく、全員のマインド(無駄な精神論)を変えること、仕事のやり方を完全に変えましょう。
自分がいなくても回るチームにする
自分がいなくても勝手に仕事が進む組織を作れる人は、非常に優秀な管理職です。
つまり、周りがちゃんと育っているということです。
周りが育ち、それぞれが責任感を持って仕事をしてくれれば、あなたが休もうが、時短で帰ろうが、何の問題もありません。
そのためには、あなたが、部下の仕事に何でも関与したり、必要以上にマイクロマネジメントをするのはやめましょう。
このような仕事の仕方をすると、部下は自分で判断ができなくなり、あなたの指示がないと自分で動けなくなります。
そして、あなたの業務量も爆発的に増えます!
これでは安心して、時短を取ったり、休んだりすることが出来ませんね。
部下にも色々なタイプがいます。
(1)リスクを回避しながら、手堅く仕事を回す人
(2)失敗して痛みを伴いながら仕事を回す人
実際には(1)が部下だと楽なんですが、全員が(1)であるべきだという固定概念を捨てましょう。
(2)の人は多少不器用かもしれませんが、後半に行けば行くほどラーニングカーブが上がる素質を持っています。
この(2)のタイプは、自分でチャレンジして「本当にダメだった」と経験から納得したいタイプです。
ここで、あなたが口やかましく指導すると、伸びるものも伸びません。
大事なことは、部下には自分自身で判断させ、それを最大限尊重する姿勢を貫くことです。
それが部下の成長につながりますし、あなたがいなくても一人で考えるようになります。
というか、考えざるを得ない状況を作るんです。
いや・・・そうはいっても、部下の失敗した責任が怖いと思う人もいるでしょう。
そう思う人は、これまで大きな失敗をせずに、真面目に責任感をもって仕事をしてきた人なんだと思います。
部下には色々なタイプの人がいることを理解しましょう。
失敗させてあげるのも、愛情です。
必要以上に管理職を意識しない
女性管理職という存在は、各方面から注目を浴びます。
プレッシャー、責任感、焦りなどから、たまに厳しい口調で部下に接している人を見かけますが、部下も人間なので気分が悪いです。
あと、周りもこういう光景をみたら引きます(笑)
女性だからナメられないように、男性のように威厳を保たないといけないと思う必要はありません。
普通にしていればいいんです。
だって、同じ人間ですから。
大事なことは、人間として尊敬できるかどうかです。そこに性別は関係ありません。
それには相手への配慮や、思いやり、そして尊重する気持ちが大切です。
部下だからと言って必要以上に力まず、あくまでも対等な気持ちで臨む方が、うまく行くような気がします。
指導の目的は、相手のパフォーマンスを高めるためです。
色んなやり方がありますが、気持ちよくパフォーマンスを高めてもらう方向で気長にきましょう。
日々の中で、ついつい厳しい口調や態度で部下に接してしまっている節のある人は、気をつけてくださいね。
急がば回れで、最初から期待をしすぎると、焦って失敗します。
期待しすぎない
全てを完璧にやらないといけないと思うと、精神的にもちません。
結果、あなたの余裕のなさ、イライラは周りに伝播して、チームの雰囲気が悪くなるなど悪影響をもたらします。
初めから自分や周りに対する期待を低く設定しておきましょう。
潰れてしまうひとって、真面目な人が多いんです。
責任感もとっても強いです。
きっとその責任感によってこれまで実績を上げてきたんだと思います。
ただし、責任感が強すぎることは、時にマイナスになります。
全部、100点を取ろうとするのは辛いです。
どこかで妥協点を見いだしましょう。
仕事をストイックにやりすぎると必ずどこかで、ほころびが生まれ、100点を目指していたのに、実際は60点しかとれないかもしれません。
であれば、最初から無理をせずにコンスタントに70点を取るようにしましょう。
最終的にはこの方が、精神衛生上、楽ですし、帰って結果につながると思います。
あえて、気持ちをコントロールするためにも、意図的に目標値を低くしておきましょう。
それで、実際に目標値を超えたら、ラッキーじゃないですか。
まとめ
大事なことは、必要以上に頑張ろうとしない!ということです。
女性の管理職って、これまでストイックに頑張ってきた真面目で責任感のある人が多いです。
なので、これまでと同じように、なんでも一生懸命やろうとすると、チーム全員が疲弊します。
管理職になったら、マインドチェンジをして下さい!
これまでは、あなたが一生懸命頑張ってチームを引っ張ってきた。
でも・・・
これからは、あなたが周りの人に一生懸命チームを引っ張ってもらう。
そのために、みんなに仕事をしやすい環境を提供する。
そうすると、みんなイキイキ仕事ができると思いますよ。