【内定辞退の方法】メール・電話・手紙での伝え方と断り方のマナーを解説するぞ!!
複数企業からの内定おめでとう!!
そして恐らく・・・就職・転職活動は、終盤に差し掛かっていることだろう。
結論から言うと、内定の辞退は法律的に全く問題ない!!
労働者には「職業選択の自由」があるため、企業が内定辞退を拒否することは出来ないと法律で決められているからだ。
内定を辞退すると先方に伝えてから、2週間で法的な拘束力が消滅することも民法第627条で決まっている。
※理論上は、4月1日から2週間前までであれば、内定を辞退しても法律的な問題はないことになる。
恐らくこの記事を読んでいる人は、内定辞退が合法なのはわかったが・・・
どうやって辞退すればよいか!?
辞退するのは怖い!!
内定辞退の手段(電話・メール・手紙など)
電話で人事に連絡するのがベスト
内定辞退を伝える方法は数多くあるが、教科書通りにいうと「辞退の意思が固まったら、できる限り早く、先方の担当者に電話で連絡をすること」だ!!
ただし、電話だけだと、後で「いや内定辞退なんて聞いていない」と言い出す会社もあるので、電話の後にメールで辞退を告げた「証拠」を残しておくのがベストである。
だが、別に殺されるわけでもないし、監禁されるわけでもないので、誰もが通る社会人になるための「通過儀礼」だと割り切って対応しよう。
※悪いのは、あなたではなく、こういう制度・システムなのである。
サイレント辞退だけはやめよう
なお、最悪なのは内定辞退の連絡をせずに4月1日を迎えた場合だ。
この場合は残念ながら損害賠償もありうることを覚悟しておこう。
電話で内定辞退を告げた際に、先方から聞かれる質問は以下の通り。
内定辞退の際に聞かれる内容
①どの会社に就職するのか?
②その会社のどこが良かったのか?
③うちは第一志望ではなかったのか?
まず、①どの会社に就職するのか?と聞かれた場合、正直に答えても良いし、答えなくても良い。
ただし、業界が狭い場合は、嘘をついても後々バレるし、内定を辞退した会社が、後々、クライアントとして関わる可能性がある場合は、誠意をもって回答することをお勧めする。
②その会社のどこが良かったのか?は、相手が今後の参考にするために聞いてくる場合が多いので、率直に思ったことを言えばよい。
③うちの会社は第一志望ではなかったのか?は意地の悪い担当者なら聞いてくるだろう。
最終面接で「御社が第一希望です!」と言わないと内定が取れないので、仕方なく言っているのが本音だが、採用担当者としては面白くない。
あの時、絶対うちに来るといったよね? そう迫られた場合は、「あの時はそうでした」といっておこう(笑)
あなたの心の中など、誰にも分からない!!
あの時は、そうだった!!そう信じ切るしかないのだ。
内定辞退の電話の流れ
○○大学の○○です。
人事部の採用担当者様(◯◯様)はおられますでしょうか?
(担当者が電話に出る)
○○大学の○○です。
先日は内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。
その後、色々と悩みましたが御社の内定を辞退させていただきたいと思い、ご連絡いたしました。
(理由を質問されたら正直に答える)
今回のことは、本当に申し訳ございませんでした。
その後にメールを送信しておく。
メールのテンプレ
株式会社○○人事部 ○○様
お世話になります。○○大学の○○です。
先ほどはお電話で有難うございました。
お電話でも話をさせて頂いたとおり、この度は内定を辞退させて頂きます。
せっかく内定をいただいたにも関わらず誠に申し訳ございませんが、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
内定を辞退できないようにしてきた場合
企業の立場からすると、多額の資金を投じて採用活動を行ったにも関わらず、内定辞退されるとかなわないので、あらゆる方法で内定辞退を防止しようとしてくる。
あなたが「内定辞退したい」と思う = その会社よりも魅力的な会社が存在した!!ということだ。
なので、会社も未練たらしく内定辞退を防止するのではなく、何が足りなかったか振り返ることで、次に生かすことが重要な任務なのである。
それを無視して、あなたに「辞退するな!!」と迫るのは、本来的には、おかしな話なのである!!
研修に参加するように言われた場合
電話やメールで先方が内定辞退をすんなり了承してくれる場合は良いが、会社によっては、内定期間に、研修(アルバイト)として働くように言われることがある。
これは、入社後に速やかに活躍できるようにという意味合いもあるが、内定辞退できないように囲い込む側面も持っている。
もし、あなたがその会社に入社したい場合は、あなたの自由意志で応じれれば良い。
このあたり、過去の裁判を調べると、いったん研修の参加に同意したとしても、やむを得ない理由がある時(勉強に支障があるなど)は、研修への参加を取りやめることが可能だ!!
また、内定先の企業は、在学中にも関わらず、研修中に参加しないことを理由に内定を取り消すことは出来ないことになっている。
人事・リクルーターから引き留めの電話攻撃
内定を辞退したいと言っても、応じない場合、しつこく連絡がくるのは、あなたが明確に意思を示していない場合が多い。
人事やリクルーターは、押せばあなたが内定辞退を撤回するだろうと考えているから、執拗に連絡が来るのだ。
これについては、毅然と「内定辞退する旨」を伝え、メールでも「内定を辞退します」と連絡することが重要になる。
先方が内定辞退を承諾しないということは、法律的に出来ないので、それ以上しつこい場合は、無視しておいて問題ない。
会って話しませんか?と言われた場合
あなたが会って辞退を伝えたいのならそれでも問題ないが、会うとなかなか帰らせてもらえず、面倒くさいことになるので、筆者はお勧めしない。
「忙しいので無理です」とか「また今度」というと先方も、しつこく連絡を取り続けてくるため、「辞退の意思は固く、変わらない」ということを相手に明確に伝えよう。
しつこく電話がかかってくるということは、貴方の中に、付け入るスキがあるという事なのである。
まとめ
この記事では、随分と会社側を悪者のように書いてしまった(笑)
かくゆう私も、会社で働くサラリーマンとして、採用側が、どれくらいのお金と労力を払い、採用活動をしているか重々承知している。
だが、先にも述べたが、「内定を辞退された」ということは、その会社に魅力がなかったという事なのだ。
あるいは、他にもっと魅力的な会社があったということに他ならず、企業側は、現実を受け止める必要があると考える。
だが、その気持ちを利用して、内定辞退を了承しない会社に対しては、あなたも真摯に対応する必要はない。