旅行業界からのおすすめ転職先!!転職しやすい業界!!
旅行業界は2012年以降、一時的な落ち込みはあったものの、外国人観光客の増加、オリンピック需要などを軸に好調に推移していた。
これらの会社を筆頭に、旅行業界の内定を取った学生は、新しい社会人生活に大きな期待と夢を抱いていたはずだ。
しかし、新型コロナウイルスにより、業界需要が一瞬で消滅してしまった!!
こんな事態になる事を誰が予想できただろうか!?
どうせ数年したら元に戻るでしょ!?
そう考える人の方が多いと思う!!
しかし、旅行会社の将来は、想像以上に厳しい試練が待っていると言わざるをえない。
当初、新型コロナウイルスはSARSの経験から2020年7月頃には終わると考えられていた。
実際に、多くの上場企業の決算予測は7月にコロナが消えうせる前提で作成されていた。
しかし!!
ワクチンの開発と全人類への摂取が完了するには、どう考えても3年はかかるだろうし、そもそもそのワクチン自体も本当に効き目があるのかというと、はなはだ疑問だ。
消費者の行動マインドにも大きな影響を与えており、先行き不透明どころの話ではない。
旅行業界のビジネスモデルが変化する
旅行業界は過去にも、同時多発テロ、SARS、リーマンショックなど数々の危機に見舞われてきたが、今回のコロナウイルスに関しては、過去のいずれのケースとも比較ができないような未曾有の状態が直面している!!
このままいくと、最悪の場合、3年以内に業界内の約8割の会社が経営破綻することもあり得る。
今現在この瞬間も、各企業の手持ちキャッシュ(現金)はとんでもない勢いで蒸発している!!
例えば、業界大手のHISは、コロナウイルスが猛威を振るう2020年の第二四半期は、手元キャッシュが約1250億円あったが、2021年の第二四半期には約650億円にまで減少することを見込んでいる。
1年足らずで手持ちキャッシュ(現金)の半分が消し飛ぶのは、いかに異常なことかお分かりか!?
このまま何もしなければ・・・先に待つのは「最悪の事態」のみだ!!
もちろんHISも黙っている訳ではなく、これ以上の流血を止めるために、社員のボーナス(賞与)カットや国内外527店舗のうち1年以内に80~90店舗を閉鎖することを発表した。
と・・・ここまでは新聞を読めば誰もが知っている情報になる。
旅行業界の将来像
筆者は、HISは元々国内外の店舗を閉鎖したかったのではないかと考えている!!
というのが、旅行業界で働いている人ならご存じの様に、この業界は数を売ってなんぼの世界。
つまり、薄利多売の商売だ!!
その最大のコストが人件費と店舗(テナント料)である。
いかに固定費(人件費、テナント料)を下げるかによって、儲けの金額が変わってくる。
現にオンライン系旅行会社の利益率は、JTBやHISなどの店舗型とは比較にもならないような巨額の利益を上げている。
※(注意)オンライン系旅行会社の利益率はビジネスモデルの構造上高いが、業界の需要がほぼ消滅してしまっている現在、店舗型よりはマシというだけに過ぎず、危機的状況にあることには変わりはない。
JTBやHISなど店舗型の会社は、先に述べたように人件費と店舗(テナント料)がずっとネックになってきた。
おそらく経営陣は、ずっとこの問題を解決したかったはずだ。
高齢者の来客数が多い地域の店舗や、利益的に黒字の店舗を残し、それ以外の店舗はできるかぎり閉鎖したいのが経営陣の本音ではないか。
コストの圧縮をできるところまで圧縮することを視野に入れながら、ネット販売などのインフラを整備する流れが業界全体の潮流になるだろう。
そうなると遅かれ早かれ、業界内に早期退職(リストラ)の嵐が吹き荒れるのは時間の問題だ!!
万一のリストラに備える
まず、市場からは求人がものすごい勢いで消えうせる。
めぼしい求人があったとしても、職務経歴が完全に一致していなければ受け付けないなど、条件がとてつもなく厳しく冷酷であった。
市場には早期退職者が大量にいる中での戦いになるので、限られたパイを奪う厳しい競争に突入してしまう。
最終的に転職をするかしないかは、本人の判断になるが、万が一の事態を考えてシミュレーションをしておいても損することはないだろう。
旅行業界内で転職する場合
旅行業界がどうしても好きで、業界に残りたいなら、先にも述べたオンライン系の会社に転職しておくのが良い。
ただ、旅行会社で働く人は、実店舗で直接お客さんに接したい、添乗員としてツアーを案内したい、旅行企画を考えたい、といったことをやりがいに働いている人が多いので、オンライン系への転職には抵抗がある人も多いだろう。
正直、オンライン系の旅行会社は、こういった要素が相対的に少ないので、アレルギーのある人もいるかもしれないが、店舗型を主体にしているところよりは、将来性は高い。
別の業界に転職する
筆者は思い切って別の業界に転職することをお勧めする。
もともとが人気業界ということで、人材のレベルがそもそも高いことがあげられる。
海外担当の人は語学力の高い人もいるし、法人営業や接客を通じて、対人スキルや営業能力が高い人が数多く存在する。
また、業界の平均年齢も30歳ちょっとということもあり、転職に適した年齢の人が数多く存在するところも評価ポイント。
旅行業界はそもそも離職率が高い
旅行会社の最大の魅力は、やはり仕事の中身なのだが、土日祝日勤務があったり、長時間勤務が横行するなど、なかなか激務の部類に入る。
旅行業界で働いている人は、職場で周りの人を見回してほしい。
あなたの周りに40歳以上、50歳以上の先輩社員の割合はどれくらいいるだろうか!?
※ただし、地方や中小の旅行会社は、年配の社員が多い。
旅行業界から転職しやすい業界
旅行業界経験者が身に付けているスキルとしては以下の物があげられる。
✔コミュニケーション能力
✔事務処理
✔企画力
✔語学力
これらの能力は、幅広い業界に応用できるため、意外や意外、潰しがきくのだ。
旅行会社⇒食品メーカー営業に転職
一人目の友人は元業界最大手の旅行会社で勤務をしていた。
彼は沖縄を担当しており、添乗員として年に最高72回沖縄に行ったらしく、沖縄はもうお腹いっぱいだと語っていた。
自由な環境で仕事はそれなりに楽しかったようだが、結婚を機に業界の将来性と生活環境に不安を覚え、20代の後半で食品メーカーの営業職として、転職をした。
転職後の年収は32歳で720万円。
「旅行会社では管理職になってめちゃくちゃ働いても、こんな給料はもらえない」「今は土日祝日が休みなので嬉しい」と言っていたのが印象的だ。
転職したての頃は、社風の違いに苦しんでいたようだ。
彼の勤務していた旅行会社はサークルの延長で、基本自由な感じ(現に彼は髪を茶色く染めていた)らしい。
たまたま彼の周りにいた人がそうだっただけかもしれないが・・・。
転職先は、超大手で堅いところなので、適応するのに結構時間を要したようだ。
ただし、給料もアップし休みも年間125日ほど確保できるため、待遇面では満足しているらしい。
ある時から、仕事は仕事と割り切りだしてから(←大人になった?)愚痴は少なくなったような気がする。
営業職の場合は、コミュニケーション能力はもちろんだが、企画力や事務処理能力も求められるため、それらのこともセットにしてアピールしたことが成功の秘訣と語っていた。
旅行会社⇒私大職員に転職
もう一人の友人も同じく、業界最大手の会社で勤務しており、20歳後半で私大職員に転職をした。
旅行会社では、高校や大学を担当していたらしく、その経験を武器に私大職員に見事転職をしたが、彼の場合は、転職先の業界のことをよく知っていたこと、事務処理能力の高さや、語学力もあったため、難関といわれた業界に転職することができた。
「年収は倍以上に増えた」「年間休日数が30日ほど増えた」と語っていたのが印象的だ。
この二人の共通点は、旅行業界はその人気とは裏腹に、待遇が良くないため、どの会社を選んでも年収と年間休日数が増えること。
仕事や職場の雰囲気はいいのかもしれないが、やはり待遇面は長期的に見るとネックになるようだ。
まとめ
自分の周りにいる友人にこういう人がいるので、そう思うだけかもしれないが、今回のコロナウイルスを契機に、旅行業界で働く人は、自分のキャリアプランを見つめなおす良い機会を得たと前向きに考えてみてはどうだろうか。
転職した二人の友人を見ていて思うのは、独身の時は自分のやりたいこと(つまり旅行業界での仕事)をやっていたようだが、結婚して家庭ができると、自分の事だけではなく、家族も含めた将来のことが不安になるようである。
平均年齢が若く、サークルのノリで楽しい業界かもしれないが、ライフステージに合わせて、ヒトの価値観は大きく変わる。
そういった、先のことも見据えて、出来るうちに手を打っておくのも賢明な判断かもしれない。
転職の成功はエージェント選びにかかっているといっても過言ではない!!
以下のエージェントの活用方法をよく読み、活用してほしい。
※エージェントの具体的な活用方法はこちらを参考にして頂きたい。