空前の売り手市場が続くうちに、公務員になっておくべき理由!!について説明します。
公務員は、安定した職業の代名詞ということもあり、特に2000年以降は大人気の職業です。
以下は、2020年3月卒業予定の大学3年生440名を対象にインターネットで行われた「就職したい企業・業種ランキング」ですが、地方公務員、国家公務員がぶっちぎりで1位と2位を独占しています。
公務員が人気っていう話はマスコミでもさんざん言われているので、このあたりは予想通りというか、十分想像できる内容ですよね。
出所:https://news.mynavi.jp/article/20190228-779000/
そうはいっても、これだけ人気の公務員だったら、世の中が売り手市場でも就職するのは難しいんじゃないの!?と思う人もいるはずです。
まず、このようなランキングはイメージが先行しています。
例えば、小さいころから親に「安定しているから公務員になりなさい!」と言われて育った場合、いざ「将来何になりたい!?」って質問を受けると「公務員」と回答してしまいがちです。
業界研究とかをしっかりやっている学生は、具体的な企業名を答えられますが、そうじゃない学生も多いので、とりあえず「公務員」とか知っている「有名企業」を答えます。
ですので、人気ランキングはあくまで人気ランキングとしてとらえ、実際の所、最近の公務員の難易度ってどうなっているのか見てみましょう。
倍率はここ15年間で最低
以下の表は、2003年から2018年までの国家公務員試験・一般職試験(大卒程度試験)の申込者と倍率です。
表を見てお分かりのように、現在は4.3倍と過去15年の中で最も倍率が低いです。
出所:https://koumu.in/articles/1557
実はこの倍率の高い・低いは、景気の動向と完璧に一致しています!!
2006年の12倍をピークに2008年には6.7倍まで下落していますが、これは100年に一度と言われる世界恐慌(リーマンショック)が発生したことが要因です。
リーマンショックで、民間企業が軒並み採用を絞ったために、2010年の公務員志望倍率は11.8倍まで上昇しています。
その後、景気がいったん持ち直したかに見えた矢先に、2011年の東日本大震災で再び日本経済は大きなダメージを受け、経済が失速しました。
その結果、国家公務員の倍率は2012年にはここ15年で最大の13.7倍にまで上昇しました。
なお、直近の2018年はアベノミクス相場を受けた好況の影響もあり、4.3倍まで倍率が低下しています。
単純計算で、2012年は100人受験したら7人しか合格しませんが、2018年なら23人も合格します。
公務員へのなりやすさという点では、どう考えても今の方がハードルが低いです!
※公務員目指すなら、これ一択!!!!
ちなみに、地方公務員も全体的な傾向は国家公務員と類似しており、以下の表のように、直近2018年の倍率はここ15年間で最低を記録しています。
出所:https://koumu.in/articles/1557
公務員➡民間に切り替えやすい
先の表から、好況・不況と公務員の採用倍率の相関関係をお話しました。
現在は、空前の売り手市場です。
なので、民間企業から内定を獲得することもハードルが低い状況です。
そのため、公務員試験をしている人でも、途中で勉強が嫌になったら民間に切り替える人がいたり、勉強のモチベーションも不況時の学生よりも下がる傾向があります。
それでも、倍率が低いのでやっぱり公務員試験に合格しちゃうんです。
大学受験をした人なら誰でも分かると思いますが、倍率って本当に影響度、大です!!
本来は合格できないような人も、倍率が低いだけで合格する可能性が一気にあがるんです。
逆に、公務員試験が簡単な時にこそ、気を抜かずに最後まで真剣に勉強できる人は、合格の可能性を極限まで高めることができます!
歴史は繰り返す(東京オリンピック後の不況)
最初に断言しますが、歴史は大きな枠で見た場合、必ず繰り返します。
景気循環説ってあるんですが、好景気のあとは必ず不景気がきます。
不景気は、毎回予想もしない角度からやってくるので、何が原因で不景気になるかまでを正確に予想することは難しいのですが、ずっと好景気が続くということはあり得ません。
直近の例でいうと、10年サイクルで大きな好況・不況の波がやってきます。
まずは、1987年のブラックマンデー、それから10年後の、1997年のアジア通貨危機、2008年のリーマンショック、そして次回??です。
直近でいうと、東京オリンピックはなかなかの曲者です。
というのが、経済大国(日本は一応GDP世界3位)でオリンピックを開催した数年以内に、偶然か何なのか分かりませんが、必ず大不況がやってきます。
1996年アトランタオリンピック➡ 1997年アジア通貨危機の発生
2008年北京オリンピック➡ 2009年 リーマンショックの発生
2020年東京オリンピック➡ とんでもない大恐慌!?
なお、空前の好況時に「バブル」を認識している人は、ほとんどいません。
バブルは、はじけた時に、初めてバブルだと認識されます!
そうなると、みんな不安に駆られて一気に公務員受験に殺到するでしょう。
公務員を希望する人は・・・
こうなる前に、今のうちに公務員を受験しておくことが、スマートな戦略だと言えます。
周りの人にまどわされるな
今は民間企業の調子が良いので、卒業して新卒1年目の段階では、民間に就職した人の給料が良くてうらやましく感じる人も多いと思います。
ですが、好況の時は非常に調子の良い会社も、不況になると一気に勢いを失い、倒産リスクを抱えますし、ボーナスも一気に減らされます!
そしてこれは、実際に自分の身に実害がふりそそいだ時点で初めて、明確に認識できます。
この時の、周りの反応の変わりようは面白いですよ!みんな手のひらを返して「公務員はいいよね~」って言いだしますから(笑)
ちなみに、最近は民間企業の実務経験をベースにした中途採用も盛んに行われているので、自分の地元の都道府県の採用情報もチェックしてみましょう。
公務員以外のお勧め職業
ちなみに・・・公務員に限定せずとも、半官半民のお堅い会社なんかも倍率の低い今のうちに狙っておくと良いでしょう。
私のお勧めは私大職員です。
大学には国立大学と私立大学がありますが、圧倒的に私立大学の方が条件が良いです。
私立大学職員の平均年収・・・735万円
国立大学職員の平均年収・・・586万円
年間休日は各大学によって異なりますが、夏休みや年末年始の休暇が非常に長く、働きやすいのが特徴です。
大学職員(私大職員)になる方法は、以下に記事に懇切丁寧に書きました。
【2023年版】私大職員(大学職員)の年収&就職偏差値ランキングを解説するぞ!! 管理人 大学職員には国立大学職員と私大…
ちなみに国立大学の場合は、国家公務員試験を受ける必要がありますが、私立大学職員は各大学の選考試験をパスすれば内定が得られますので、コスパが非常に良いです。
不況で採用人数を絞り込む前に、是非チャレンジしてみて下さい。
私大職員の求人数でいうと以下のエージェントがお勧めです。
本格的な不況が来る前に、早めに登録してエージェントと面談をしましょう!
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