【2023年版】ビルメンの年収&おすすめ就職・転職先ランキング
ビルメンはよくホワイトで、楽勝な仕事だと言われる!!
この記事では、楽勝なビルメン会社の見つけ方、ビルメン業務の良いところ、悪いところ、給料、福利厚生、休みなど、忖度なしでありのままに説明する。この業界に転職を考えている人は、是非とも参考にして頂きたい。
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ビルメンとは
ビルメンは、「ビル・メンテナンス」の略称で、マンション、オフィス、商業施設、病院など建物内の、保守・点検を行う仕事を指す。
保守・点検(電気設備・空調設備・ボイラー設備など)というと、専門の資格がないと採用されないんじゃないの!?
そう思うかもしれないが、昨今は人手不足なため、あれこれ注文を付けない限りは「未経験でも十分採用される」職種である。
ビルメンの仕事は、働く現場によって異なるが、基本は検針&データ入力、業者への修理依頼、巡回、清掃、待機などが主な仕事だ。
検針&データ入力、業者への修理依頼
検針は、電気、水道メーターなどの数値を測定し、データをエクセルに入力する。
広い建物だと、何か所も検針する必要があり、最初は検針場所と鍵の預け場所を覚えるのが面倒だが、慣れれば何の問題もない。
極まれに、数値に異常があることから漏電、漏水していることが発覚するので、そういう時は、業者に修理を依頼する必要がある。
見積の取得 ➡ 発注 ➡ 工事立ち合い ➡ オーナーへの説明までを行う。
巡 回
巡回は、建物内をすみずみまで巡回し、異常がないか調べる仕事。
トイレや廊下の電球が切れていないか、扉のしまりが悪くなっていないか等をチェックして直したりもする。
電球がよく切れるので、交換用の新しい電球の在庫がどこにあるかを把握しておく必要がある。
それ以外にも、備品の種類は意外と多く、最初は覚えることが多く感じるが、慣れれば問題ない。
清 掃
文字通りの清掃業務を指す。
主に、廊下、トイレ、水回り、ゴミ置き場といった共用部分の清掃・修理の立ち合いを行う。
マナーが悪い場合は、張り紙などを作成し、注意喚起なども行う。
待 機
夜の時間帯や空き時間は、基本、ビルメンルーム(待機室)で待機をすることになる。
かかってきた電話に対応し、問題があれば駆けつけて状況を解決するのが仕事。
何もなければ、勉強をしたり本を読んだり好きに過ごすことができる。
この時間を利用して、日報を作成したりもする。
ビルメンの働き方
勤務体系は(1)日直・(2)宿直(泊まり勤務)の2パターンに分けられる。
日直の場合
(1)日直勤務の場合は、9:00 ~ 17:00の勤務で、基本は残業なし。
24時間勤務の場合は、朝 9時に引継ぎを済ませ、午前中に検針とデータ入力をする(1時間程度)。
12:00に昼食を取り、13:00頃から施設内の巡回・清掃を行い(2時間程度)、日報と翌日の引継メモを書き、帰宅となる。
空き時間は全てビルメンルームでの電話番(待機)を行う。問題が起きれば対応する流れだ。
宿直の場合
(2)宿直の場合は、9:00 ~ 0:00まで勤務、0:00 ~ 6:00まで仮眠、9:00に業務引継ぎ、当日のそれ以降は休み、翌日は公休といったイメージになる。
宿直の勤務内容も、基本は日直のロングバージョンで、検針、巡回、清掃の回数が増えるようなイメージ。
働く現場にもよるが、夜は基本的には待機がメインで暇なことが多い。
読書をしたり、勉強しながら、電話がかかってきたら対応する。
6:00に起床して、ゴミ出しの立ち合いや掃除をしながら、勤務時間が終了するのをひたすら待つのが仕事。
時間になったら、速攻、帰宅する。
ビルメンの将来性
ビルメンの仕事内容について、ざっくり理解が出来たと思うので、次にこの仕事の将来性について説明したい。
また、多少年収は下がるが、定年後(60歳後)も食いっぱぐれのない職業だ!!
ビルメン業界の需要は、建物(マンション、オフィス、商業施設、病院など)が存在し続ける限り、半永久的に存在する。
マンションであれば、新築の場合は30年・40年、商業施設の場合も潰れない限り数十年は仕事の需要が発生する。
仮に建物が潰れたとしても、企業に籍を置いている場合は、別の現場に移るだけだし、転職したい場合も、業界経験や、国家資格のある人は、かなり有利に働き、食いっぱぐれることはまずない。
そういう意味でこの仕事の安定感と将来性は非常に高いといえる!!
ビルメンのデメリット
そうはいっても、どんな仕事にも必ず悪い面(デメリット)は存在する!!
②汚い仕事もある
③高齢者が多い場合も
④業界年収が低い
まず、①仕事内容は地味だが、何かを積極的に行うという訳ではなく、基本は受け身の仕事になる。
また、友人や知人と仕事の話をしたところで「ビルメン?なにそれ?」となる確率が高い。
次に、②汚い仕事もある、については、トイレ、水回り、ゴミ関係の仕事にも対応しなければならないことを覚悟して欲しい。
ビルメン以外に、専用の清掃業者や担当者を雇っている、お金持ちの施設も一応存在するので、どうしても汚い系の仕事が嫌であれば、そういう会社の求人に応募をするのもありだ。
また、職場により③高齢者が多い場合もある。
筆高齢者が多くても、気にしない人は良いが、人によっては若い同僚と働きたい人もいるだろう。
④最後は「業界年収が低い」ことだ。
これについては、読者は大きな関心があると思うので、次の項目で詳しく説明したい。
ただし、待遇の良い会社を選ぶことで、このデメリットはある程度、減らすことができる。
ビルメンの年収事情
ビルメン業界の平均年収は、全国平均で約300万円(37歳)が相場になる。
もちろん、会社、地域の物価水準、資格の有無、年齢など様々な要素で年収は変わってくるが、水準としては高いとはいえない。
それから、忘れてはいけない重要なポイントは、全国転勤がない点だ!! これは大きなメリットといえよう。
※ただし、大企業は全国転勤がある。
ビルメン企業は大括りで「系列系」、「独立系」の2種類に分けることが出来るが、年収で見た場合、独立系の方が約100万円高くなる。
系列系ビルメン
系列系ビルメンは、自分の所属する会社に親会社(大企業)が存在するケースで、福利厚生、資格手当、年間休日、昇給、退職金制度などがしっかりしている。
系列系ビルメンの平均年収は約450万円で、最上位ランクの会社は年収700万円(ボーナスは最高で6ケ月)に到達する。
ただし、こういう会社の就職難易度は高いので、現実的には500 ~ 600万円台の会社に就職できれば、この業界では勝ち組だ。
定期昇給は、年間5,000円~10,000円で、ボーナスも大手であれば4~5ケ月支給される。
親会社を大企業に持つ系列系ビルメンは、サラリーマンの様に係長 ➡ 課長 ➡ 部長といった具合で昇格もするし、それに伴い全国転勤も発生する。
親会社が大企業であればある程、サラリーマン的な要素が強くなるため、仕事が大変になることは理解しよう!!
独立系ビルメン
独立系ビルメンは、自分の所属する会社に親会社が存在しないため、系列系ビルメンと比べて待遇が恵まれないケースが多い。
もちろん、個別に探せば系列系ビルメンよりも待遇の良い会社も存在するが、そういう会社を見つけること自体が難しい。
平均年収は350万円(37歳)となっているが、待遇は会社によってピンキリなので、ひとつひとつ自分の目や転職エージェントに確認しながら、探すほかはない。
資格手当
以下は、ビルメン4点セットと言われる資格で、4つ全部保有で月に5,000円~8,000円ほどもらえる。
・危険物取扱乙種4種
・2級ボイラー技士
・第2種電気工事士
・第3種冷凍機械責任者
また、以下はビルメン3種の神器と呼ばれる資格で、取得難易度は高め。
そのため1つの保有で月に10,000円ほど資格手当を支給している会社もある。
・第3種電気主任技術者
・エネルギー管理士
・建築物環境衛生管理技術者
向上心のある人なら、宿直の空き時間を活用して、これらの資格を取得し、年収アップにつなげる人も珍しくない。
以上、ビルメンの年収と一言でいっても、様々な条件によって、変わってくることがお分かりいただけたかと思う。
楽なビルメンの現場
ここまで読んでビルメンという職業についてそこそこ理解を深めていただいたかと思う。
正直な話、ビルメン会社に就職・転職を希望する人は、やりがいというよりは、とにかく仕事の楽さやコスパを重視する人が多いのが現実だ。
ビルメンという仕事自体が、楽な仕事の部類に入るのは間違いないが、それでもとりわけ、楽な会社(現場)で働きたいというのが、人間の欲である。
3位:オフィスビル
3位にランクインしたのは、オフィスビルだ。
ただし、注意が必要で、飲食店やテナント(店舗)が入っているオフィスビルは、不特定多数の人が出入りをするため「空調が・・・水道が・・・」と何かと問い合わせが来るので、業務量は多くなりがち。
純粋な社員だけのオフィスであれば、不特定多数の人の出入りが少なく、また、土日祝日はオフィスが閉まるため、仕事はその分楽になる。
2位:公共施設(国・市が運営)
2位にランクインしたのが国・市が運営する「公共施設」である。
具体的にいうと、図書館、美術館、市役所、大学、市民センターなどがこれに該当する。
また、ホテルや病院のように24時間営業ではないため、宿直(泊り)がなく、毎日9:00-17:00(残業なし)で勤務できる。
ただし、国・市は3~5年に一度、委託業者(ビルメン会社)を見直さなければならないため、入札に失敗すると、別の業者に変わる可能性もある。
※理論上は、そうなのだが、委託業者をそう取り換えするのは、大変な手間がかかるため「特命」といって継続するケースが多い。
1位:大学(私立大学)
1位にランクインしたのが、大学(私立大学)である。
何が楽かというと、夏休み(8-9月)、春休み(2-3月)は学生がいなくなるため(教職員はちらほらいる)、その間は必要最低限の仕事のみでOKになる。
大学によっては、敷地が広大でメンテナンスも大変なこともあるが、その分、ヒトをたくさん雇うので問題はない。
大学(私立大学)も公共施設と同様に、3-5年に一度、委託業者の再選定があるが、よほど問題がない限り、継続になることが多い。
楽なビルメン現場の共通点
✔不特定多数の人が出入りしない
✔現場に人が来ない期間がある
✔夜中に誰もいない
✔公共系の建物
✔施設が24時間ではない
楽な現場への配属方法
(1)人事異動でその現場を希望する。
(2)「希望する現場限定」で募集している求人を見つける。
(1)の人事異動に関しては、保有資格、住居地、適性などを加味して決定されるが、希望の現場に空きが出た等、運の要素が大きい。
(1)の状況を排除したい人は、転職エージェントに「希望の現場だけでずっと働ける求人」が無いか確認してみるのが良いだろう。
転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?
ビルメン会社ランキング
さて、ここまでくるとビルメン業界についてもかなり詳しくなったのではないだろうか!?
これまでの流れでお分かりのように、親会社がバックについている「系列系ビルメン」が人気である。
親会社が大企業の場合、自社オフィスを数多く保有しているため、仕事に困ることはまずないし、ネームバリューがあるため、新規物件など仕事が取りやすく、現場(自社物件)が豊富なのも魅力だ。
※以下、参考までに大手ビルメンの平均年収・年齢を掲載しておく。
大手ビルメン会社一覧(年収順)
1位:第一カッター興業 603万円/38.6歳
2位:エムティジェネックス 603万円/44.0歳
3位:野村不動産パートナーズ 593万円/33.3歳
4位:日本空調サービス 574万円/38.9歳
5位:サンセイ 561万円/38.9歳
6位:NITTOH 517万円/41.6歳
7位:イオンディライト 461万円/46.0歳
8位:三井不動産ファシリティーズ420万円/34.6歳
9位:東京不動産管理 450万円/40.0歳
10位:大成 441万円/42.2歳
11位:クロップス 391万円/29.3歳
12位:ビケンテクノ 362万円/51.9歳
13位:ハリマビステム 358万円/50.5歳
14位:日本管財 343万円/52.6歳
15位:トスネット 262万円/43.7歳
解 説
おすすめの会社
✔野村不動産パートナーズは、平均年齢を考慮にいれると、実質的にはランキングの1位になる。同社は、ボーナス5ケ月、年間休日123日、配偶者手当2万円、子供手当8,000円など福利厚生面は盤石。残業代、宿直勤務手当はもちろん全額支給される。
✔三井不動産ファシリティーズ、東京不動産管理も大手のビルメン会社でボーナスは5ケ月分支給される。こちらも福利厚生は一通りそろっている。年間休日も120日以上。こちらもバックに超大手企業の親会社がついているので、経営体制は盤石である。
✔イオンデライトは、イオンを親会社に持つ子会社だ。ボーナスは約4ケ月分支給される。年間休日は117日で、家族手当22,000円、住居手当20,000円が支給される。福利厚生は、親会社に準じる。資格保有者は、仕事の幅が一気に広がり、年収のレンジも幅広い(+100~200万円)。
✔クロップスのグループ会社「いすゞビルメンテナンス株式会社」は首都圏を中心に商業施設やオフィスビル等のビルメン業務を行っている。このランキングの中では順位が低いが、若い人が多い会社であるため、平均年収が低くなっているだけで、年収はむしろ高い部類に入る。
✔そのほか、総じて大企業系列の会社の求人は、質が良いのでお勧めだ。ここには書ききれない会社がたくさんあるので、是非、転職エージェントに希望を伝え、優良求人を確認するようにしよう。
ビルメン会社に転職する方法
ビルメン会社に転職する場合は、転職エージェントに登録し、希望の求人に応募をする流れになる。
自分が希望する優先順位は、年収なのか?勤務地なのか?現場の種類なのか?大企業なのか?
転職エージェントに相談し、諸条件の確認と、内定を取るための戦略を一緒に考えて欲しい。
以下に、優良求人が豊富な、筆者のおすすするエージェントを記載しておくので、積極的に活用して欲しい。
※エージェントを利用する際は、多くても3社以内に抑えるのがコツ。
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