コロナショックで倒産・リストラしそうな会社の予兆をランキング形式で解説するぞ!!
帝国データバンクの発表によると、2020年2月~12月の新型コロナウイルス関連倒産の発生累計件数は793件となっている。
業種別の倒産件数は、飲食店 (125件)、ホテル・旅館 (70件)、建設・工事業 (56件)、アパレル・雑貨小売店 (51件)、食品卸 (41件)、アパレル卸(28件)となっており、これからまだまだ倒産は増えそうである。
出所:https://www.tdb.co.jp/tosan/covid19/index.html
企業が倒産する仕組みは単純明快である!!
手元にお金が無くなったらおしまいなのである!!
なので、極端な話、どんなに赤字を垂れ流し続けても、銀行や投資家がお金を貸してくれる限り、倒産はしないのである。
そういう意味では、手元にお金が沢山ある大企業やキャッシュリッチな企業は倒産の確率が低い。
しかし、大企業だからといって安心してはいけない。大企業は、大企業で規模が大きいのである。
規模が大きいということは、それだけ事業運営にかかるコストも莫大なのである!!
つまるところ、中小企業だろうが、大企業だろうが倒産の仕組みは、原則は同じなのだ!!
なお、倒産の原因は例外なく社長と経営陣にある!!
ただし、従業員数千人規模の大企業で働く人にとって、社長や経営陣と身近に仕事をすることは稀であり、倒産の兆候を見抜くことが難しい!!
でも大企業(特に上場企業)は会社の経営状況を包み隠さず、社外に開示する必要がある。
もしあなたが賢い社員なら、それらの情報から、所属する会社の将来性を見抜くことができるはずだ。
本日の記事については、どちらかというと社長・経営陣の姿が見えやすい中小企業に焦点を当てた構成となっている。
この記事を作成するに当たっては、筆者の長年の友人で、実際に起業をし、マザーズ上場寸前で、環境変化により会社を倒産させてしまった経験を持つ友人に監修を依頼した。
彼の会社が倒産したのは、10年以上前の話だが、倒産の本質は今現在も変わっていないと語る!!
現在世の中の会社のほぼ全ては、資金力に余裕のない中小企業で構成されているが、コロナの影響で、収入に対する支出が激増している。
これが極限まで行くと、手元のキャッシュがショートして倒産するのだが、倒産に至るまでの「段階」が存在する!!
この記事を読んでいるあなたには、是非とも今働いている会社が、どのステージにいるかを見極めて頂きたい!!
※チェックリストに該当していないことを心から祈る!!
それでは、コロナショックで倒産・リストラしそうな会社の予兆ランキングをとくとご覧あれ!!
世の中暗いニュースが多いが、せめてこのブログだけは、明るく楽しくいきたいと思う(楽しくねーよって!?)!!
コロナショックで倒産・リストラしそうな会社の予兆ランキング
以下、倒産指数が高ければ高いほど、倒産に向かって一直線ということになる。
あなたの働く会社は、以下の予兆にどれくらい当てはまっているだろうか!?
<倒産指数:50>※この会社大丈夫か!?ゾーン
・本業と関係のない怪しい新規事業を始めた
・怪しい人が会社に出入りしだした
・人格的に終わっている人が出世している
・社長が高級車を買いだした
・ものすごい勢いで新店舗を増やしだした
・増やした新店舗から利益があがっていない
・社内の雰囲気が悪くなった
・突然、安売りが始まった
・1年中採用している(離職率が高い)
・ノルマが突然、厳しくなった
<倒産指数:60>※きな臭くなってきたゾーン
・冒頭で紹介した業種に属する
・3期連続で経営赤字
・賞与がゼロになった
・給与が減らされた
・経費削減が突然始まった
・採用が凍結された
・業界トップ企業が希望退職を開始
・派遣社員の契約をストップした
・優秀な社員が退職しだした
<倒産指数:70>※詰み始めゾーン
・社長が頻繁に財務、経理部に行くようになった
・銀行が頻繁に来るようになった
・社長が会社にいないことが増えた
・経営陣が早朝ミーティングを開始した
・給料が未払いになる
・大規模な人員削減計画が発表される
<倒産指数:80>※ほぼ倒産確定ゾーン
・主要取引先が突然倒産
・経営陣が突然退職した
・経理担当者が相次いで退職
・頻繁に来ていた銀行がこなくなった
<倒産指数:90>※倒産5秒前ゾーン
・社長が雲隠れ
・社長が自殺する
<倒産指数:100>※倒産確定ゾーン
・ニュースで会社が倒産したことを知った
・出勤したら倒産していた
以上が、コロナショックで倒産・リストラしそうな会社の予兆ランキングになるが、ここから倒産指数別に解説を行う!!
倒産指数:50(この会社大丈夫か!?ゾーン)
倒産指数50の兆候から順番に解説する!!
倒産指数に最も大きな影響を及ぼすのは、社長をはじめとする、経営陣の意思決定によるものが大きい。
大きいというか、ほぼ100%と思ってほしい!!
つまり、従業員がどうあがいても、経営陣が無能であれば倒産するし、逆に、有能であれば、倒産する確率はグッと下がるのだ。
自分の勤めている会社が倒産してしまったという人は、どうか、自分自身を責めないでいただきたい!!
この会社大丈夫か!?ゾーン
・本業と関係のない怪しい新規事業を始めた
・怪しい人が会社に出入りしだした
・人格的に終わっている人が出世している
・社長が高級車を買いだした
・ものすごい勢いで新店舗を増やしだした
・増やした新店舗から利益があがっていない
・社内の雰囲気が悪くなった
・突然、安売りが始まった
・1年中採用している(離職率が高い)
・ノルマが突然、厳しくなった
・残業代にうるさくなる
この段階は、会社がイケイケの状態で、これまでの成功体験を元に、ガンガン新しい分野に投資したり、新店を増やしまくっている状況だ。
拡大のスピードが自社の身の丈にあっておらず、経営陣の過信・慢心から、従業員の教育が追い付かず、結果として客離れを起こすケースが多い。
事業規模を拡大するという事は、日々発生する運営コストも莫大に増えることを意味し、当初の計画通りに事業が上手くいかない場合は、資金繰りが急速に悪化し始め、倒産の確率がじわりじわりと上がってくる。
ポイントは、先に述べた「身の丈にあっていない」というところからやってくる。
調子に乗って、事業を急速に拡大して失敗する経営者は実に多い!!
そして、起業時の辛かった時代を乗り越え、経営が安心し始めたころから、周りからも「成功者」としてちやほやされ、成功者になったかのような気持ちになって浪費(高級車を買うなど)をするようになる。
これを「経営者の変質」といい、MBAなどの授業でもよく取り上げられる。
頭では分かっていても、実際に自分がそういう状況になると、質素倹約を維持することは非常に難しいようだ。
車高級車を買うくらいいいじゃん!!と思う人もいるかもしれないが、現実的にはびっくりするくらいその後の倒産と直結する!!
自分を律することが出来ればよいのだが、やはり人間とは、慢心してしまう生物なのだ。
倒産指数:60(きな臭くなってきたゾーン)
次に、倒産指数60(いよいよきな臭くなってきたゾーン)の会社を解説する!!
・冒頭で紹介した業種に属する
・3期連続で経営赤字
・賞与がゼロになった
・給与が減らされた
・経費削減が突然始まった
・採用が凍結された
・業界トップ企業が希望退職を開始
・派遣社員の契約をストップした
・優秀な社員が退職しだした
・大規模な人員削減計画が発表される
倒産指数60になると、倒産指数50ゾーンで行った「悪手」の実害が出始める。
新規事業や、新店をガンガン増やしているので、事業運営にかかるコストが莫大になってしまっている。
新しい事業からきちんと資金が回収できていれば良いが、そうはいかない状況であれば要注意だ!!
経理や、財務担当者はこの段階で、今置かれている「ヤバさ!」に気づくことになる。
例えば、毎月100万円の費用が掛かるのに、月10万円しか収入がない状態をイメージしてほしい。
月ベースでいうと90万円の赤字で、手持ちのお金が枯渇したり、銀行からの借り入れがなくなると、倒産という状況になってしまう。
この状況で会社(社長・経営陣)が考えることは3つのみ!!
✔毎月かかる費用を減らすこと
✔収入を増やすこと
✔銀行からの借り入れを増やす準備をする
上記を達成するために、給与・賞与が減らされたり、いままで福利厚生の一環で利用できていた施設が利用できなくなったり、あらゆるところで経費節約が始める。
上司も、かなり無茶な要求を部下にやりはじめるため、社内の待遇や雰囲気がどんどん悪くなり(ブラック企業のような状態)、社員の士気がじわりじわりと下がり始める。
この時点で、優秀な人材は会社の行く末を悟り、転職を済ませるか、かなり具体的な脱出方法を考えだしている。
倒産指数:70(積み始めゾーン)
次に、倒産指数70(積み始めゾーン)の会社を解説する!!
詰み始めゾーン
・社長が頻繁に財務、経理部に行く
・銀行が頻繁に来るようになった
・社長が会社にいないことが増えた
・経営陣が早朝ミーティングを開始した
・給料が未払いになる
この段階まで来たら、給料未払いなど、従業員にもかなり現実的な影響が出始める。
誠実な社長なら、逃げずに現実を見つめ、この段階できちんと従業員に現在置かれている会社の状況を説明するだろう。
この状況になると社長はかなり追い詰められている!!もう頭はおかしくなっている!!
毎日家に帰っても、どうしたらお金を調達できるかしか頭にはない!!
ありとあらゆる手を使い、会社が倒産しないように、融資先を探し回ることに専心する。
そして「早く楽になりたい」という気持ちが次第に頭をよぎるようになる。
倒産指数:80(ほぼ倒産確定ゾーン)
次に、倒産指数80(ほぼ倒産確定ゾーン)である。
ここまでくると、倒産はほぼ確実で、ここから息を吹き返す確率は限りなくゼロといえる。
頻繁に来ていた銀行がこなくなったということは、もはや融資を受けられる所がなくなったということで、病気で言ったら、もはや回復の見込みがないので、最後はご自宅で家族でお過ごしください!といった状況だ。
倒産に向けた準備が徐々に始まる。
・主要取引先が突然倒産
・経営陣が突然退職した
・経理担当者が相次いで退職
・頻繁に来ていた銀行がこなくなった
繰り返し述べているように、倒産を免れる方法はただ一つで、資金調達のみである。
めったにないレアケースだが、誰もが見放した会社の将来性を見出し、お金を融資してくれる人が現れれば、倒産を免れることができる。
しかし、本業のビジネスが回復しなければ、資金が底を尽きるのは時間の問題で、結局すこし延命しただけで、根本的な問題を解決しなければ、意味がない。
結局は、倒産に向けてひた走ることになる。
倒産指数:90(マジで倒産5秒前ゾーン)
次に、倒産指数90(マジで倒産5秒前ゾーン)
ここまで来たら、どうずることもできない。
申し訳ないが、あきらめて欲しい!!
過去は過去と割り切って、今自分がすべきことを着実にこなし、未来に目を向けるしかない。
・社長が雲隠れ
・社長が自殺する
まとめ
この記事では、社長・経営陣の視点から倒産する会社の特徴をまとめたが、倒産指数別に分けたのは理由がある。
それは「会社は突然倒産するわけではない」という事を理解して欲しかったからだ。
予兆(シグナル)は、早い段階から出ているのである。それに気づくか気づかないかは、個々人によって違うのである。
もちろん働いている部署によって、入ってくる情報が違うので、倒産の兆候に気づきやすいひと、気づきにくい人がいるだろう。
重要なことは「何気なく得た情報を、意味のある情報に変換すること」である。
結局最後、会社が倒産したりリストラした場合、被害・損害を受けるのは自分なのである。
少しでも自分の働く会社に対して、倒産やリストラの不安を感じる人は、小さな変化を「意味のある情報に変換」して欲しい。
そのための参考として、この記事を読みながら、自分の会社の兆候と照らし合わせて欲しい。
もし早い段階で、自分の勤める会社に「倒産・リストラの兆候」が表れだしたら、自分の身を守るために、早めに対策を行おう。
具体的には、転職エージェントに登録することだ!!
就職活動を一度でもやった人なら分かると思うが、重要なのは「早い段階からの準備・対策」なのである。
会社が倒産・リストラされてから、お金のない中で焦って転職活動をしてしまうと、確実に「悪手」を打ってしまう。
そう、それはまさに、会社を倒産させてしまった社長がやった「悪手」と同じように。
✔お金がなく急いで転職したらブラック企業だった
✔無職であることで足元を見られてしまう
✔景気がどんどん悪化して優良求人がなくなった
何かが起きてから動き出すのではなく、良くないことが起きる前提で、事前に準備をすることで、物事は何倍にも有利に運べることを理解して欲しい。
これは、過去に転職で大きな失敗・苦労をしている筆者の経験談に基づくアドバイスである。
なお、初めて転職をする人は、何から初めてよいか分からないと思うので、以下の記事を読んでいただきたい。
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